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教室のあゆみ

秋田大学医学部小児科学講座は、昭和45年の開学とともに初代教授・東音高先生によって創設されました。昭和63年には第2代教授として高田五郎先生が就任し、教室の発展に大きく寄与しました。平成19年には本学出身の高橋勉先生が第3代教授に就任し、令和7年まで精力的に教室を牽引しました。令和7年10月からは、同じく本学出身の新井浩和先生が第4代教授として着任し、新たな体制のもとで教室の歩みを進めています。

研究分野においては、東先生によるChediak–Higashi症候群の発見、藤原哲郎先生(当時助教授)による未熟児呼吸窮迫症候群の治療法開発と臨床応用など、世界的にも高く評価される業績が残されています。

高田先生の時代には、疾患関連遺伝子のクローニング、小児心疾患に対する心臓超音波検査を用いた多角的解析、低酸素虚血性脳症の病態解明と治療に関する研究など、多岐にわたる成果が挙げられました。

続く高橋先生も、分子生物学的手法を用いたさまざまな疾患の病態解析を推進し、教室の研究基盤をさらに発展させました。

現在は、未熟児における慢性肺疾患の病態解析、酸性スフィンゴミエリナーゼ欠損症のスクリーニングおよび病態研究、小児四肢疼痛発作症の遺伝学的解析など、基礎と臨床を融合した多彩で高度な研究が展開されています。

当講座は創設以来、秋田大学医学部の建学の精神に基づき、地域小児医療への貢献を第一の使命として歩んできました。秋田県全域をカバーする小児医療ネットワークの構築と、多くの優れた小児科医の育成を通じて、今後も地域小児医療の中核としての役割を果たしてまいります。

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