蛋白漏出性胃腸症

概念
血漿蛋白、とくにアルブミンが胃腸粘膜から胃腸管腔内に異常に漏出することによって起こる低蛋白血症と、それに伴う症候群。
病因
  1. リンパ系の異常
  2. 血管透過性の亢進
  3. 胃腸粘膜上皮の異常
症状


原因となる疾患
蛋白漏出性胃腸症の原因となる疾患
障害部位病名病因
リンパ系異常血管透過性亢進粘膜上皮異常
Ménétrier 病
胃ポリポーシス  
びらん性胃炎 
小腸腸リンパ管拡張症  
Celiac spru 
Crohn 病
腸結核 
アレルギー性胃腸症  
悪性リンパ腫 
小腸潰瘍 
大腸潰瘍性大腸炎 
Cronkhite-Canada 症候群 
心疾患収縮性心外膜炎  
うっ血性心不全  
その他肝硬変  
SLE  
Sjögren 症候群  
アミロイドーシス 
低アルブミン血症 

治療
  1. 原疾患に対する治療
  2. 対症療法 :利尿薬、頚静脈栄養(アミノ酸製剤、高カロリー輸液)
  3. リンパ管拡張症に対し :中鎖脂肪酸を含んだ経腸栄養剤や食事にする。中鎖脂肪酸は吸収時リンパ系を通らず門脈に直接入る。

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