Alzheimer 病とPick 病
<< 痴呆の原因疾患の頻度、青が血管性、ピンクが変性疾患。
痴呆とは”いったん獲得された
知的機能
が傷害され、
自力では社会生活を営めなくなった状態”である。
Alzheimer病
と
Pick病
は、初老期に発症する神経変性痴呆疾患の代表である。
頭頂・後頭葉を中心に広くびまん性に脳萎縮の見られる
Alzheimer病
に対し
Pick病
は前頭・側頭葉が萎縮し、人格変化がより強く現れる。Klüver-Bucy 症候群を早期より呈することもある。
Alzheimer病とPick病の比較
Alzheimer
Pick
臨
床
症
状
健忘
早期から出現
末期に出現
失算
視空間障害
(迷子)
人格障害
緩徐に出現
早期から著明
Klüver-Bucy症候群
末期に出現
早期から出現
言語障害
同語反復
常同言語
発語障害
語間代
末期に無言症
けいれん
多い
少ない
肉眼病理
頭頂・側頭葉の萎縮
前頭・側頭葉の萎縮
組織病理
NFT
senile spot
顆粒腔胞変性
樹状突起の範囲縮小
Pick細胞
細胞腫大
glyosis
樹状突起の棘の消失
組織化学
-
cholinergic neuronsの変性が著明
c.f.)
脳血管性痴呆
>>TOP
>>UP
>>HOME