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会長挨拶

第22回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会を迎えるにあたって

会長 島田洋一

関節リウマチの治療は、急速な発展を遂げ、今や寛解、治癒までも望める時代になりました。2011年、MTXは16 mgまでの増量が我が国でも承認され、欧米の治療戦略であるMTX full doseで寛解しなければ生物学的製剤を使用していくということが可能になりました。さらに、他のDMARDs、6種の生物学的製剤という多くの選択枝があることから、リウマチ治療は一層進歩しています。

一方、あらゆる薬物療法にも関わらず、関節破壊が進み、手術的治療を余儀なくされる症例も決して少なくありません。薬物治療と手術的治療は、リウマチ診療にあたって切っても切り離せない関係にあることは論を待ちません。

今回、秋田大学整形外科で主催させていただく本会では、上記の点を踏まえつつ、いろいろな企画を行いました。会員の皆様には、内科、整形外科を問わず、リウマチ治療に関する最新の話題を提供できるのではないかと期待しています。また、関節リウマチにおける診断、寛解の評価には欠かせない関節エコーについても学ぶ機会を設けました。一般演題では、多くの会員の方々から貴重なご発表をいただきます。熱く、実りある議論が繰り広げられることを切に願っております。

10月初旬の秋田は涼しく、郷土料理、お酒が最もおいしい時期です。近隣には男鹿半島など雄大な自然、見事な紅葉を楽しめる山々がございます。是非、秋田の秋をご堪能いただければ幸いです。

第22回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会が、皆様にとって明日からのお仕事に役立ちますよう念じつつ、会員皆様のご参会を心からお待ちしております。

第22回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会
会長 島田洋一