教育・研究における動物の取り扱い
学術の動向1997年8月号
日本学術会議第16期第7部会「生命科学の進展と社会的合意の形成特別委員会」は“教育・研究における動物の取り扱い ”において 次のように提言している.
- 生命科学研究の遂行に動物実験が不可欠であるとしても、その取り扱い については、研究者およびこれを支援する関係機関は協カして万全を期す る必要がある。
- 日本学術会議はすでに1980年「動物実験ガイドラインの策定について」勧告した。
- これに基づいて1987年、文部省は「大学等における動物実験について(通知)」を定めて全国の大学等に送付し、さらに、日本霊長類学会、日本実験動物学会、日本生理学会などもそれぞれ動物実験に関する指針を制定している。
- 指針に盛り込まれている内容を遵守して、動物取り扱いの実務にそれを確実に反映させるには、なお以下が必要である.
- 生命倫理教育の拡充
- 動物実験委員会の強化
- 実験動物施設の整備