秋田大学大学院医学系研究科 分子機能学・代謝機能学講座

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エピゲノムと生活習慣病

 私たちの生活環境や習慣はエピゲノムを後天的に書き換え、体質や病気への感受性を変化させます。また、生活環境や習慣は本人だけでなく、将来生まれてくる子にも影響することが近年分かってきています。私たちの研究グループではエピゲノムに着目して、環境要因が生命現象および疾患発症を調節する仕組みを解明し、新しい生活習慣病の予防・治療法の開発につなげることを目指しています。

微生物由来の生物活性物質の探索とケミカルバイオロジー研究

 微生物は私たち人類の暮らしを豊かにしてきました。食品・酒類生産に加えて代表的なものの一つが医薬品開発です。ペニシリンを代表する抗生物質の開発から始まった微生物由来の医薬品開発は、抗がん剤、コレステロール低下薬、免疫抑制剤といった様々な生物活性を示す医薬品を生み出してきました。私たちの研究グループは、微生物が生み出す多様な二次代謝産物の中から新しい生物活性物質を探索し、新しい医薬品開発へつなげることを目的に研究を行っています。

がんの悪性化

 がんは世界の死亡の主たる原因の一つで、日本では毎年がんで亡くなる患者数は全死亡者の約3割を占めています。様々な治療法の開発によりがん患者の予後は良くなっていますが、がんは進行状況により悪性化する場合があります。悪性化したがん細胞は浸潤能・転移能を獲得し、これが患者の予後不良につながる大きな問題となっています。私たちの研究グループは、がん悪性化の仕組みを解明し、新しいがん治療法の開発へつなげることを目的に研究を行っています。