ロゴ menu menu

トップページご挨拶

会長挨拶

第36回日本心臓移植研究会 学術集会 会長 山本浩史 秋田大学大学院医学系研究科 心臓血管外科学講座 教授

第36回日本心臓移植研究会
学術集会 会長
山本浩史
秋田大学大学院医学系研究科
心臓血管外科学講座 教授

この度、第36回日本心臓移植研究会学術集会を2017年10月14日(土)秋田県秋田市カレッジプラザ(明徳館ビル2階)で開催させていただくことになりました。

日本心臓移植研究会は、1983年5月27日に第1回の学術集会が名古屋で開催されて以来、日本における心臓移植医療の定着、発展に貢献してきました。

今年2017年は、1997年の臓器移植法施行以来20年目を迎えたことになりますが、心臓移植の遠隔成績は世界のそれと比較して著しく良好であり、日本の医療レベルの高さを物語っております。

しかしながら心臓移植施行数は改正臓器移植法によって加速的増加にあるものの、ドナー不足の現状は切実であり、特に重症心不全例では補助人工心臓による長期待機を余儀なくされ、感染、脳合併症によって心移植に到達できない患者様も多数いらっしゃいます。

また、植込型補助人工心臓が心移植適応患者に限られている現状では、高齢者の植込型補助人工心臓の適応は困難であり、超高齢化社会に向かう我が国においては、destination therapy (DT)としての使用が期待されるところです。

一方、改正臓器移植法によって可能となった小児心臓移植も、今後、益々の増加が望まれる領域であり、長期待機を可能とする小児補助人工心臓の発展も重要なテーマと考えられます。

このような現状を踏まえ、今回の第36回学術集会では、高齢者と小児の心不全医療および心移植医療に着目すると同時に、非移植施設が担うドナー提供および心移植後の管理に関する教育的講演をテーマと致しました。

また本年が臓器移植法20周年にあたることを踏まえ、特別講演として国立循環器病研究センター名誉総長・大阪大学名誉教授の川島康生先生に「心臓移植を目指した長い道」と題してしご講演を賜ることに致しました。会員の皆様、心臓移植医療に従事する皆様、同分野に興味のある皆様の多数の御参加を賜り、実り多い学術集会になるようご支援をよろしくお願い申し上げます。

尚、本会講演は日本移植学会認定医やレシピエント移植コーディネーターの研修クレジット付与対象として認定されますので多数の関係者のご参加を期待しております。

食物が美味しい・気候も過ごしやすい10月の秋田で皆さまにお会いできますことを楽しみにしております。

画面上部へ