専門医育成プログラム

中期研修

2004年からは卒後研修の必修化にともない入局は3年目からとなっています。ローテート研修で最低1ヶ月は精神科を回っていると思いますし、精神科に興味があった方はもう少し長めに研修していると思いますが、当科では3年目から下記のように4つの中期研修パターンを用意しています。

医員
指導医とともに病棟と外来業務をこなしながら、精神科医療全般を学びます。在籍6年間で学位取得の資格を得ます。H18年は希望者の全員を医員で雇用出来ることになりました。
大学院生
指導医とともに病棟と外来業務をこなしながら、精神科医療全般を学びます。3-4年目は、研究中心となります。原則4年で学位取得。授業料の支払いもありますが、週2回程度の関連病院勤務で収入は十分に確保出来ます。
社会人 大学院生
秋田市近郊のわりと時間的余裕のある関連病院の医師として勤務しながら大学で週2日の医療・研究を行います。原則4年で学位取得。授業料の支払いもありますが、大学医員との兼務も可能です。
臨床研修登録医
精神科も考えたいがまだ決心がつきかねている方には、給与は出ないですが、自由な立場で精神科の臨床を経験して頂くことも可能です。もちろん指導はきちんとします。大学で診療を行うための登録料が4.5万円/年かかります。期間は1ヶ月以上フリーです。有利なバイト先の紹介もします。

専門医制度について

精神保健指定医の制度があり、学会等の専門医等とは異なり、国家資格として保証されています。

これは、独立して入院医療の可否を決定する上での必須の資格であり、診療報酬上も優遇されています。中期研修期間の大きな目標であることは間違いありません。

当科では必要症例のスムーズな獲得のために最大限のサポート体制が出来ています。ローテートの2年に加えて、精神科での3年の計5年の臨床経験で取得資格が得られます。試験では無く、研修会への参加と臨床症例8例をレポートにまとめて提出し、審査にパスすれば精神保健指定医となります。

医学博士号について

当科では研究グループへの参加は強制的なものではありません。希望するタイミングから参加可能です。

幾つかの研究テーマがあり、各教官がそれぞれのテーマに沿って学位指導を行っています。どの研究テーマを選択するかは全くの自由で、ゆっくりと選択できます。

研究テーマとしては、睡眠研究グループ、分子生理・時間生物学研究グループ、精神薬理グループ、画像疫学グループなどがあり、活発な研究が行われています。

後期研修・留学

3〜4年間の中期研修の終了後の進路については、相談の上、柔軟に対応しています。

私達の医局の大きな特徴として、研修後半期からの赴任先とその期間については、若手医師の皆さんの希望を最大限に優先しています。これまでの例では、医局で研究や後輩の指導を行いたい、総合病院の精神科で急性期医療を中心にバリバリ働きたい、精神科の専門病院で勤務したい、開業を目指したいなど自ずと希望が固まるようで、皆さんそれぞれHappyに仕事をしてます。

また研究や臨床をより進めるための留学も積極的に後押ししています。

最近ではスタンフォード大学やバージニア大学、エモリー大学に留学の実績があります。

小児・思春期精神医学

小児・思春期精神医学に興味のある方もいると思います。

現在、秋田県内の専門施設は「長信田の森・心療クリニック」のみですが、いずれは秋田県立リハビリテーション・精神医療センターに専門病棟を開設する計画があります。

また後期研修で千葉県の小児・思春期の専門病院に勤務中の先輩もいます。まずは精神科医療の全般を3年学んで頂いて、指定医を取得後により専門性の高い施設での研修が望ましいと考えています。一人の患者さんを小児・思春期から成年期まで継続して診療してゆけるのは精神科の良い点と考えています。

行事

毎週火曜日の午後に入退院患者さんの検討会があります。

また、夕方から医局会があり、連絡事項や討議事項について話し合います。

医局会後は、隔週でいろいろなトピックスについて持ち回りの抄読会を行っています。毎週金曜日の午後には回診があります。

年間行事としては、秋田県内の精神科医の懇談会、精神科学講座の同窓会、病棟スタッフとの懇親旅行などなどを催しています。

女性医師への手厚い配慮が自慢です

女性医師に特有の悩みとして、妊娠・出産と仕事の両立があります。

当講座では、この10年間に妊娠・出産を経験した女性医師に対して、勤務地、勤務条件、産休、育休に関する希望をヒアリングし、適宜対応してきた「十分な」実績があります。ぜひ、お問い合わせ下さい。

勿論、その後の研修や復職に関しても希望を最大限に取り入れます。また0歳児からの託児所のある秋田市内の関連病院もあります。

最後に

21世紀は脳の時代と言われています。最後に残った未知の臓器です。精神科疾患はまだまだ原因が不明の物が多いですが、これから一気に明らかになって行くと考えています。

例えば、ナルコレプシーは1999年から2000年にかけてその原因が明らかになりました。我々と一緒に脳と心の科学の進歩を経験して行きませんか?

もう既に精神科医は飽和状態なのでは無いかと危惧される方もおられるかも知れませんが、秋田県の精神科病床は約4000床以上もあり、多くの関連病院から求人依頼が殺到しているのが現状です。様々な希望に応じた就職先の選択には事欠きません。

秋田大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター
http://www.hos.akita-u.ac.jp/pct/

専門医育成プログラムについては、秋田大学医学部附属病院 卒後臨床研修センターにある専門医育成プログラムをご覧ください(リンクをクリックすると、新しいブラウザでサイトを開きます)。

研修に関する連絡先

  • 〒010-8543 秋田市本道一丁目1-1
  • 秋田大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター(医学部総務課内)
  • TEL:018-884-6233
  • FAX:018-834-8619
  • E-mail:kenshuu@hos.akita-u.ac.jp