児頭骨盤不均衡(CPD)

狭骨盤
産科的真結合線が * 骨盤外計測の外結合線が産科的真結合線によく比例する。外結合線が18cm未満も狭骨盤とする。
9.5cm未満   ・・・ 狭骨盤      
9.5−10.5cm ・・・ 比較的狭骨盤  
11cm     ・・・ 平均      
児頭骨盤不均衡(CPD)
「児頭と骨盤の間に大きさの不均衡が存在するために分娩が停止するか、母児に障害をきたすか、あるいは障害をきたすことが予想される場合」
* 明らかに狭骨盤がある場合はCPDとはいわない。
Seiz法* (+)
* Seiz法では恥骨より児頭前面が高いときを(+)とする。初産婦で妊娠後半になっても児頭が浮動している場合、狭骨盤、またはCPDを疑いX線撮影を行う。
骨盤側面撮影法(Guthmann法
骨盤入後部撮影法(Martius法)を行った上で
産科的真結合線が9.5cm以上で
骨盤の最小前後径とBPDの差が1cm以下のとき ・・・ CPDと診断→帝王切開 
骨盤の最小前後径とBPDの差が1-2cmのとき ・・・ CPDを疑う→試験分娩 
・試験分娩
「帝王切開の準備をして経膣分娩を試みること」
1、試験分娩 子宮口全開大、既破水、陣痛(+)で児頭下降1-2時間遷延
帝王切開 (CPD in test of labor )
2、試験分娩 子宮口開大の遷延・停止
帝王切開 (CPD in trial of labor )
3、分娩成功 not CPD
縦在高定位の合併
児頭が高在で、矢状縫合が母体の前後径に一致している時、縦在高低位という。
CPDにしばしば合併する。
(まとめると・・・)
Seiz(+) CPD s/p X線検査      
 
 
@ 狭骨盤 (真結合≦9.5cm)  
A CPD (差≦1cm) C/S  
  遷延・停止  
B 試験分娩    
  分娩成功 not CPD  
             

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