大動脈瘤
概念
壁の脆弱化のために動脈が異常に進展し、限局的に拡張した状態。
大多数は無症状である。
破裂すると致死的である。
動脈硬化の疑われる初老の男性に多い。
発生頻度は東高西低。
症状
瘤による圧迫症状が主体。
胸背部圧迫感、咳
嗄声
Horner症候群
嚥下困難
、嘔気、嘔吐
拍動性腹部腫瘤
腹痛、腰痛
診断のポイント
拍動性腹部腫瘤
腹部エコー
単純CT
>>石灰化をみやすい
造影CT
>>血栓化をみやすい
分類と頻度
部位的分類
胸部大動脈瘤(TAA) ---1/3
腹部大動脈瘤(AAA) ---2/3
原因分類
動脈硬化
感染
外傷
Marfan症候群
---腹部大動脈、紡錘状
---上行大動脈、嚢状
---鎖骨下動脈起始部、嚢状
---上行大動脈、AAE(大動脈弁輪拡張症)
治療
仮性瘤
→
手術
嚢状瘤
→
手術
真性紡錘状瘤
胸部
→
φ≥55mmで手術
腹部
→
φ≥40mmで手術
* 重要な術後合併症として
前脊椎動脈症候群(対麻痺)
がある。
『病気が見えるvol.2』MEDIC MEDIA
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