研究の紹介

当教室について

当教室は1996年に開設し、初代教授である伊藤正毅先生の主導のもと、糖尿病腎症の新たな病態や治療方法の解明のため基礎的・臨床的な研究を行ってきました。先代の教授である山田祐一郎先生は、腸管インクレチンGLP-1やGIPの膵外作用について、腎臓をはじめ性腺や腸内細菌、寿命、胃排泄、呼吸器感染、骨格筋、中枢神経系など様々な臓器・病態での研究を主導し、多くの成果を報告してきました。更に2017年に新設されたフレイル外来を通して高齢糖尿病患者のサルコペニアの臨床的な研究も行っています。今後は、脇裕典教授が得意とする脂肪細胞に注目した肥満症からのアプローチと、これまでに培った腸管インクレチンによる多臓器連関のメカニズムに基づいた合併症や併存症のアプローチの両方を活かして、2型糖尿病の克服に向けた研究を推進していきます。

褐色脂肪特異的転写制御と腸管インクレチンによる
多臓器連関のメカニズムに基づいた2型糖尿病の治療戦略

病気の進行・加齢 病気の進行・加齢