ごあいさつ

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秋田大学大学院医学系研究科 代謝・内分泌内科学講座 教授 脇 裕典

 当教室は1994年に発足し、初代伊藤正毅教授が基盤を作られ、2006年に着任した第2代山田祐一郎教授のもと発展してまいりました。2021年から第3代教授として脇裕典が運営を担当しています。

 私たちが担当する糖尿病・代謝・内分泌・老年疾患は、ホルモンのはたらきを軸に全身の臓器の合併症や併存症の発症に深く関わります。

 近年、新しい治療薬やデバイスが開発されるなど、治療の選択の幅が広がっており、どのような患者さんにどのような治療が適しているか豊富なエビデンスも集積してきています。その一方で、よい治療には患者さん自身による食事や運動、服薬、自己注射などによるセルフマネジメントが欠かせません。そのため、最新の治療や医学知識に精通しながらも、多くの職種のメディカルスタッフと一緒に、患者さんひとりひとりに向き合ってきめ細やかな診療を行う臨床の力がわたしたちには求められます。

 未来の医学の進展は研究によって支えられます。代謝・内分泌学は伝統的に研究活動が盛んな分野です。地道な努力が求められますが、自ら新しい事実を発見することは研究の醍醐味です。日々の疑問を大切にし、世界の研究に眼を向け、新しい知見を教室から発信できるように努めてまいります。秋田県域の糖尿病・代謝・内分泌診療のこれからの担い手は若手のみなさんです。ぜひ一緒に代謝・内分泌学の奥深さにチャレンジしませんか。

秋田大学大学院医学系研究科 代謝・内分泌内科学講座 教授 脇 裕典

経歴

1997年3月
東京大学医学部医学科卒業
1997年6月
東京大学医学部附属病院、内科研修医
1998年6月
三井記念病院、内科レジデント
1999年4月
東京大学大学院医学系研究科内科学専攻(代謝・栄養病態学)
1999年6月
東京大学医学部附属病院 糖尿病・代謝内科
2003年3月
東京大学大学院医学系研究科代謝・栄養病態学修了(博士(医学))
2003年7月
Postdoctoral Fellow (Peter Tontonoz's lab)
Department of Pathology and Laboratory Medicine
University of California, Los Angeles
2004年11月
Research Associate (Peter Tontonoz's lab)
Howard Hughes Medical Institute
Department of Pathology and Laboratory Medicine
University of California, Los Angeles
2007年11月
東京大学大学院医学系研究科統合的分子代謝疾患科学
寄附講座教員(助教相当)
2008年4月
東京大学大学院医学系研究科分子エネルギー代謝学 特任助教
2011年4月
東京大学大学院医学系研究科
システム疾患生命科学による先端医療技術開発 特任助教
2011年5月
東京大学大学院医学系研究科脂肪細胞機能制御学 特任准教授
2016年4月
東京大学大学院医学部附属病院 糖尿病・代謝内科 助教
2016年9月
東京大学大学院医学系研究科分子糖尿病科学講座 特任准教授
2018年11月
東京大学大学院医学系研究科代謝・栄養病態学 講師
2019年9月
東京大学大学院医学系研究科代謝・栄養病態学 准教授
2021年6月
秋田大学大学院医学系研究科代謝・内分泌内科学 教授