活動内容
本プログラムでは、外科系医師を目指す人材のモチベーションを強く持続させつつ、職業人(医学的スキル)としての外科系医療に貢献出来る人材を養成します。そのために、外科診療を正しく理解してもらうために、初年次から外科診療の成り立ちとして、外科医学史、周術期管理、手術チーム医療、インフォームド・コンセントなどに関して、体験型学習を中心としたカリキュラムを提供。さらに、職業人的技術として、ドライラボによる結紮・縫合・吻合トレーニングからバーチャルシミュレーターによる手術体験を行っています。今後は、学年を追って、手術に関わる臨床解剖やバーチャルシミュレーター手術修練、実験動物を用いた手術修練、手術画像ライブラリーによる術式の理解などを予定しています。
また、医学教育を大学内のみならず、地域の一般病院とも連携して行い、地域医療や施設による医療環境の多様性を体験させ、包括的に治療戦略を設計してゆける医療人を育成してゆきたいと思います。
平成22年度は、秋田県から派遣された医学部志望高校生に対する外科系総論講義と皮膚縫合・シミュレータによる手術体験を実施。医学部学生に対しては、初年次セミナーとして、外科総論と外科医修練の課程、臨床解剖〜胃腸・肝胆膵編〜、シミュレータによる腹腔鏡下胆嚢摘出術体験を行った。臨床実習では、消化器外科実習において、クリニカル・クラークシップとして周術期管理、手術における外科基本手技の指導を行っている。さらに、院外連携施設において、安藤・橋が医学部生とともに外来や手術における臨床実習を行っている。さらに、初期研修医に対しては、動物実験施設において、腹腔鏡手術や開腹手術を修練するセミナーを開催している。
今後も、医学部の早い段階から、高いモチベーションを維持しつつ、外科診療を正しく理解してもらい、体験型学習により早期から外科技術を身につけてもらう事によって、より優秀な外科系医師を多く育成してゆく所存です。