TEL. 018-884-6087
〒010-8543 秋田県秋田市本道1−1−1
秋田県は、我が国で一番の高齢化県となっており、過去20年にも渡り47都道府県で自殺率がずっと首位にいることや、塩分摂取量が多く、そのため脳卒中やがん、特に消化器系のがんが多い等、社会健康上の問題がたくさんあります。
この背景には、風土や県民性、社会経済的な背景が強く影響を及ぼしています。
このような問題を解決するために、公衆衛生学は切り札となる可能性があります。
公衆衛生は社会全般の集団の健康を支えるため、研究というツールを用いてエビデンスを造り、そのエビデンスに基づいた政策を行うことで現場をよくする学問です。
生活習慣病、メンタルヘルス、少子高齢化など幅広い分野を学べることに加え、官(行政、自治体、県庁)、民(民間企業、NPO法人など)、学(大学)、報(メディア)が連携しており、エビデンスを現場に戻すことがやりやすいところです。
公衆衛生を学ぶのであれば、秋田県ほど、やりがいのある場所はありません。
是非、一緒に、生きた公衆衛生を学んでみませんか?
大学院生講義は遠隔で受講可能です。
東京やその他の土地に住みながら秋田県で大学院生ができます。
【 問い合わせ先 】
秋田大学大学院医学系研究科 衛生学・公衆衛生学講座 教授 野村 恭子
〒010-8543 秋田県秋田市本道1-1-1
電話 018-884-6087(secretary), 018-884-6086(直通)
Fax 018-836-2609
Email:knomura**med.akita-u.ac.jp(**を@に変えてください)
授業の目的 :疫学研究の批判的吟味について学ぶ「ジャーナルクラブ」への参加により,疫学研究論文を学ぶ。
授業の到達目標:あらゆる研究デザインの異なる疫学研究論文を批判的に読むことができる。
授業の概要
2023年5月〜6月にかけて履修参加者に日程調整を行い2〜3回に分けて、各自の関心のある研究についてPI(E)COを通じて検索用語をたて、PubMedにて文献検索を行う。エビデンスの高い論文一つを選択し、観察研究であればSTROBE、介入研究であればCONSORT、システマティックレビュー及びメタアナリシスであればPRISMAを用いて批判的吟味を行う。準備ができたら、担当教員(ブレインストーミング時に決めます)に個別に連絡をとり、発表会を行う。担当教員は発表会を録画し、ジャーナルクラブのMLへ配信する。web classにあるジャーナルクラブオリエンテーションは最初に視聴しておくこと。
↓ H30.9.10 撮影
1. 秋田県が抱える健康に関連した社会問題を解決できるリーダーを育成する。
2. 臨床の枠にとどまらず、社会に貢献できるような人材の育成する。
3. 男女共同参画を含めたダイバーシティ(多様性)を受け入れられるバランスの取れた人材を育成する。
4. 国際的に科学的根拠(Evidence based medicine)を発信できる研究力を養う。
5. 対策立案につながるような意味のある研究を行い、結果を現場に還元することができる人材を育成する。
6. 学位取得を目的にするのではなく、息の長い研究者になるように育成する。
7. 協調性を持ち、他人に思いやりをもつことのできる研究者を育成する。
・「未来がん医療プロフェッショナル養成プラン:がんゲノム情報と最新がん生物学」
がんの疫学〜最新版〜
・「最新医科学研究」 社会医学研究の潮流 〜国際共同研究参加の例を紹介〜
1.1 「基礎医学英語」 1コマ 対面
担当教員:Yong Kim Fong Roseline
Study of Hikikomori (Social withdrawal)
1.2 「臨床疫学研究の実際」 10コマ Webclass
担当教員:野村 恭子
1. 臨床疫学研究の基本的考え方 〜仮説の立て方〜
2. 文献検索の仕方
3. 論文の書き方
4. 統計手法の選択
5. 生存分析
6. データセットの作成方法
7. 統計ソフトいろいろデモンストレーション(Stata, Python, SASなど)
8. 臨床とフィールド疫学研究の実際(1)
9. 臨床とフィールド疫学研究の実際(2)
10. 臨床とフィールド疫学研究の実際(3)
1.3 「地域医療政策と環境保健」 8コマ Webclass+対面
担当教員:野村 恭子, Yong Kim Fong Roseline, 山崎貞一郎
1. オリエンテーション:公衆衛生概論 Yong Kim Fong Roseline
2. 精神保健:地域の社会復帰に関するエンパワーメント Yong Kim Fong Roseline
3. 環境保健総論 野村 恭子
4. 産業保健総論 野村 恭子
5. 環境保健各論(1) 空気と水 野村 恭子
6. 環境保健各論(2) 物理的環境 野村 恭子
7. 医療・保健制度 山崎貞一郎
8. 生活習慣と社会的健康決定因子 山崎貞一郎
2.1 「データサイエンス:生物統計」 10コマ Webclass
担当教員:野村 恭子
1. データの要約方法
2. 連続量データの比較(t検定,Wilcoxon検定)
3. 離散量データの比較(χ2検定)
4. 関連性の検討(相関と回帰)
5. 多変量有意性検定(一元配置分散分析,二元配置分散分析,多重比較法ほか)
6. 加齢による影響の除去方法(重回帰分析,Mantel-Haenszel検定ほか)
7. 多変量解析(生存分析,多重ロジスティック回帰分析ほか)
演習
8. デモンストレーション
9. 応用例
10. 生存分析
2.2 「疫学研究」 8コマ Webclass
担当教員:野村 恭子
1. 疫学研究デザイン,EBMとPICO
2. 横断研究
3. Case Control Study
4. Cohort Study
5. RCT
6. スクリーニング検査
7. メタアナリシス
8. 質的研究と混合手法
2.3 「メンタルヘルス」 7コマ 対面
担当教員:Yong Kim Fong Roseline
1. オリエンテーション
2. ひきこもりの地域ケア
3. ひきこもりの地域ケア
4. 地域の自殺と予防
5. フィールドワークと研究手法
6. 研究中間発表
7. 研究発表
1.1 医科学研究セミナー「疫学研究論文の批判的吟味」 7コマ 個別指導+オンラインによる録画配信
担当教員:講座教員 全員
1. ジャーナルクラブオリエンテーション
2. CONSORTを用いた批判的吟味の方法
3. STROBEを用いた批判的吟味の方法
4. PRISMAを用いた批判的吟味の方法
5. 担当者決めとCQのブレインストーミング1
6. 担当者決めとCQのブレインストーミング2
7. 発表会 録画配信
<授業の概要>
2023年5月〜6月にかけて履修参加者に日程調整を行い2〜3回に分けてミーテイングを行う。ミーテイングの内容は、各自の関心のある研究についてPI(E)COを通じて検索用語をたて、PubMedにて文献検索を行う。エビデンスの高い論文一つを選択し、観察研究であればSTROBE、介入研究であればCONSORT、システマティックレビュー及びメタアナリシスであればPRISMAを用いて批判的吟味を行う。準備ができたら、担当教員(ブレインストーミング時に決めます)に個別に連絡をとり、発表会を行う。担当教員は発表会を録画し、ジャーナルクラブのMLへ配信する。web classにあるジャーナルクラブオリエンテーションは最初に視聴しておくこと。
<評価方法>
成績の評価は少なくとも1回の発表を行うことで単位取得とみなす。
2.1 「SASを用いた統計プログラムの書き方と実践」 7コマ Webclass
担当教員:野村 恭子
1. データセットの読み込み
2. 基本的なプログラムの書き方と連続変数と要約統計量
3. t検定、one-way ANOVA検定
4. 相関係数の求め方
5. カイ二乗検定, フィッシャーの正確検定
6. ロジスティック回帰分析
7. 線形回帰分析
8. 生存分析
9. マクロプログラムの作り方
<授業の概要>
統計ソフトは昨今多種多様で提供されるが、実際に自分でプログラムを書いて理解することで、様々な種類の統計ソフトを自由自在に使いこなせるようになる。これが本科目の狙いである。またSASは医学論文の領域で最も汎用性が高く、研究者からの信頼も厚い。プログラムも無数にオープンになっている。本講座では実践ということで、各種プログラムを自分で書いて、回すことで生物統計の基本的な理解を促進する。またすぐにでも論文ができるように、ロジステック回帰モデルと線形回帰モデルについて多変量解析までプログラムを実際に回してみる。SASは個人PCへインストーラーを配布して用いる。
2.2 「臨床疫学研究」 7コマ Webclass
担当教員:野村 恭子
1. 臨床疫学研究の基本的考え方 〜仮説の立て方〜
2. 文献検索の仕方
3. 論文の書き方
4. 統計手法の選択
5. 生存分析
6. データセットの作成方法
7. 統計ソフトいろいろデモンストレーション(Stata, Python, SASなど)
8. 臨床とフィールド疫学研究の実際(1)
9. 臨床とフィールド疫学研究の実際(2)
10. 臨床とフィールド疫学研究の実際(3)
3.1 「学術研究から考える少子高齢化対策」 6コマ Webclass
担当教員:野村 恭子
1. 学術研究から考える超少子高齢化対策
2. プレコンセプションケア総論
3. 魚介類摂取とプレコンセプションケア
4. 日本の不妊治療と日産婦ART-DB
5. 女性の就労と健康
6. フレイル予防と健康寿命延伸
3.2 「循環器疫学」 フィールドワーク
担当教員:野村 恭子
<授業の概要>
秋田県が直面している生活習慣病のうち、脳血管疾患に着目、高血圧への予防介入、循環器予防疫学について全般的に学ぶ大学院講義となります。また家庭血圧のガイドラインのエビデンス発症の地となった大迫コホート研究に実際に参加し、30年の歴史ある循環器コホート研究について学ぶ機会を提供しています。大迫検診は11月から3月まで月1回のペースにて前泊して参加(1回につき参加者は2名まで。旅費は応相談)。高血圧と脳心血管系疾患の疫学研究ならびにデーター解析について学びます。
3.3 「公衆衛生実践学:健康と社会・政策」 フィールドワーク
担当教員:Yong Kim Fong Roseline
<授業の概要>
秋田県が直面しているメンタルヘルスについて、引きこもりや若者の自殺について、現場の取組を見学しながら公衆衛生学の実践手法について学ぶ。
3.4 「労働衛生」 フィールドワーク
担当教員:野村 恭子
1. メンタルヘルス対策
2. 感染症対策
3. リスクアセスメントの実施
4. 労働災害・通勤災害の予防
5. 有害化学物質の管理
6. 騒音対策
7. 労働衛生の三管理
<授業の概要>
職場見学(3か所程度)を行う。
各事業所について下記の項目を中心に、教員とのディスカッションおよびレポート提出を行う。
Department of Environmental Health Science and Public Health, Akita University Graduate School of Medicine
〒010-8543
秋田県秋田市本道1−1−1
TEL 018-884-6087
FAX 018-836-2609