- 特集を組んだ理由
1999年に改正された「動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)」については動物実験に関する項を含めて施行後5年を目途に見直しがはかられることとなっている。同法が施行されてから凡そ2年を経たことから,見直しに向けて動物実験のもつ意味や問題点とそれを取巻く環境を,学術的な観点より冷静に改めて吟味し,世に問う
- 内 容
- 社会的合意のために
(篠田義一 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科教授)
国民の健康と国益を損なわないために,科学的に正しい必要不可欠な動物実験が阻害されないよう,法整備も含めた動物実験の保護などが国家的施策として行われることを要望したい
- 筋ジストロフィー研究の立場から
(埜中征哉 国立精神・神経センター武蔵病院院長)
- 創薬と動物実験
(大泉 康 東北大学大学院薬学研究科教授)
- 動物実験:化学物質の安全性評価の面から
(三森 国敏 東京農工大学農学部獣医学科家畜病理学講座教授)
- ゲノム時代の実験動物
(森脇和郎 理化学研究所筑波研究所バイオリソースセンター所長)
- 動物に対する法的対応と動物実験
(石村 修 専修大学法学部教授)
- 欧州における動物実験:その過去・現在・未来
(マーク・マックフィールド 欧州生物医学研究所所長)