今年も多くの方々に実験動物慰霊式にお集まりいただき有り難うございました。当部門の建物ができましてから20年が経ちます。
この間に使われる動物種も変わり、最近はその主体がトランスジェニックマウスやノックアウトマウスに変わってきています。
今年度は昨年度に引きつづいて老朽化しているオートクレーブの更新が決まりました。また、完全なSPFではありませんが、
清潔区域を拡大致しました。また、トランスジェニックマウスの受託作製サービスも開始致しました。近いうちにノックアウトマウスの作製サービスも開始致します。
しかしながら、現在の施設は構造上の問題もあり完全なSPFを維持するのは困難な状態にありまして、また動物使用数は多いものの
国立大学動物実験施設の中で最も狭小であることから早急な施設の増改修工事が必要と考えます。また、その実現に向けて努力しているところであります。
そして皆様の日頃の素晴らしい研究は日々使用している実験動物の賜であります。本年6月に動物愛護法が改正されましたが、皆様におかれましては日々実験動物に対する
感謝と愛護の精神を決して忘れずに研究に励んでいただきたいと思います。
なお、この後すぐに医学部第一会議室におきましてバイオサイエンス教育・研究センター主催のセミナーを開催することにしております。
既にご通知しておりますように、本日は実験動物のご研究でご活躍なさいまして、今年の3月まで理化学研究所バイオリソースセンターの所長を勤められ、
4月から理化学研究所の特命顧問としてご活躍の森脇和郎先生に「ゲノム時代のバイオリソース」という題で御講演をしていただきます。どうかこのまま第一会議室の方へ
移動していただけるようお願いいたします。本日は雨の中をお集りいただき有り難うございました。
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