ABOUT
事業における研究の目的
本事業では、薬物治療における遺伝情報とTDM(薬物血中濃度モニタリング)を活用した高度な臨床研究体制の構築を目指します。秋田大学・弘前大学はこれまで、遺伝情報を踏まえた投与設計の研究成果を国際的に発信し、複数の薬物における血中濃度測定の保険適用に貢献してきました。今後さらに研究を発展させるためには、電子カルテと連携した効率的なデータベースの整備や、基礎と臨床の両面に精通した研究医の育成が不可欠です。本事業では、電子カルテ内の情報を迅速にデータベース化し、研究医に提供するシステムの構築ゲノム解析と薬物血中濃度測定を統合した研究基盤の整備という2つの柱を軸に、研究医がより円滑に臨床研究を推進できる環境を整えます。
TOOL
データ活用基盤の整備
電子カルテを中心としたビッグデータを多施設共同研究において有効に活用するため、4DIN社の「SIMPRESEARCH」を導入します。このシステムにより、電子カルテからのデータベース化が容易になり、既存の情報基盤との連携を図りながら、クラウド環境上に研究テーマごとのデータマートを構築します。また、アクセス管理に基づくセキュアな運用体制を整えることで、研究目的に応じた安全かつ効率的なデータ活用基盤の確立を目指しています。
※ 4DIN社の「SIMPRESEARCH」の登録や使用については、条件があります。
※ 詳しくは秋田大学医学部「学内限定情報」をご覧ください。
本事業の一環として、電子カルテからのデータ抽出システム(SIMPRESEARCH)および血中濃度測定等を活用した研究テーマの募集を行うこととしました。
【 募集内容 】
・電子カルテからのデータ抽出システム(SIMPRESEARCH)を活用するもの
・血中濃度測定等を活用するもの
・弘前大学と共同で実施するもの(ただし単独実施を希望する場合は単独での実施も可とする)
研究計画書をご提出いただき、一覧化し、臨床研究医養成センター研究専門部会にてデータ抽出システム(SIMPRESEARCH)および血中濃度測定等に関連する研究テーマのマッチングやサポートを実施いたします。
研究計画書:Excelデータ
提出先:メールにて 臨床研究医養成センター( kenkyui@jimu.akita-u.ac.jp ) へ送付ください