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動物実験による医学の進歩


事実上、20世紀におけるあらゆ医学上のブレークスルーは動物実験の結果として生まれました。さらに多くの治療法の発見されることが期待されています。Americans for Medical Progress(医学の進歩を求めるアメリカ人達)は科学者達がその研究を遂行するための資源と自由を確保しつづけることができるように努力しています。

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1900年代以前

天然痘の治療法
世界で最も恐れられている斑の1つで、200万人の死をもたらしたと推定されている。試験動物種:雌牛


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狂犬病の治療法
痙攣と死を特徴とする命取りの病気;野生動物と家畜を苦しめる;ヒトに伝播することがある。試験動物種:犬、ウサギ

炭疽の治療法
体温の上昇後に抑欝、攣縮、呼吸窮迫または心窮迫、痙攣および死が起きることを特徴とする病気。20世紀までに破壊的な流行が記録されている。試験動物種:ヒツジ

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1900年代

心カテーテル法テクニック
医師がフレキシブル・チューブを心臓の動脈または静脈に挿入し、血流および血圧の測定、および先天的心疾患および冠動脈狭窄の治療のために薬物を心臓に直接注入する方法。試験動物種:イヌ、ウサギ

くる病の治療法
ビタミン D欠乏は乳児と子供に骨の発育障害を起こす。試験動物種:イヌ

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1920年代

インスリンの発見

糖尿病をコントロールする。糖尿病は、炭水化物を利用できないこと、血中および尿中の過剰な糖、過剰な口渇、空腹感および排尿、脱力感と痩せすぎを特徴とする膵臓の慢性疾患;失明したり死に至ることもある。試験動物種:イヌ

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1930年代

現代麻酔法の開発
人工的に起こす意識消失あるいは局所または全身的な無痛感覚を可能にする。試験動物種:イヌ

破傷風の予防法
開口障害とも呼ばれる。痛みを伴う筋攣縮と痙攣を特徴とするヒトおよび他の動物の急性感染症。試験動物種:ウマ

抗凝血薬の開発
血液凝固因子の作用を阻害する薬品。血液凝固因子が過剰になると血餅、静脈炎、塞栓症を起こし死にいたる。試験動物種:ネコ

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1940年代

リウマチ様関節炎の治療法
体の結合組織が炎症を起こす病気;原因はわかっていないが、投薬によって痛みが緩解し炎症をコントロールできる。>試験動物種:ウサギ、サル

RH因子の発見family
赤血球中の Rh抗原を検出でき、妊娠における免疫にブレークスルーを記録した。試験動物種:アカゲザル

 

ジフテリアの予防法
喉および他の気管に膜が形成され、呼吸困難、高熱、脱力感を起こししばしば死にいたることを特徴とする伝染病。試験動物種:ウマ

抗生物質
ペニシリンおよびその他の広域スペクトラム抗生物質の発見によって、ヒトおよび他の動物における細菌感染症の治療に革命が起きた。試験動物種:ラット、マウス、ウサギなど多種

百日咳の治療法
子供の最も急性感染症の1つ;短くて乾いた咳を特徴とする非常に伝染性の強い病気;痙攣や脳損傷などの重篤な合併症を伴う。試験動物種:モルモットおよびウサギ

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1950年代

ポリオの予防法
軽度の感染から広範な麻痺まで幅のある症状を特徴とする病気;1952年に約58,000例が合衆国内だけで報告された;今日、西半球では根絶されており、20世紀の終わりまでには世界中で根絶されるだろうと思われている。試験動物種:ウサギ、サル類、げっ歯類

開胸術と心臓ペースメーカーの開発
重篤な心疾患を患っている人達の革命的治療法。試験動物種:イヌ

癌の化学療法の開発
ある種癌の短期または永久的な緩解をもたらす。試験動物種:サル類、ウサギおよびげっ歯類

トランキライザーの発見
活動亢進、不安および緊張を和らげる化合物。試験動物種:ラット、ウサギおよびサル類

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1960年代

リチウムの開発
躁鬱病および再発性鬱病の予防。試験動物種:ラットとモルモット

風疹の予防法
低熱、発疹、リンパ腺の腫大を特徴とするウイルス伝染病;妊婦において重篤な胎児奇形を起こす。試験動物種:サル類

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1970年代

はしかの予防法
急性のウイルス性伝染病、かっては子供に一般的であった。熱と皮膚の発疹が特徴。死ぬこともある。試験動物種:サル類

ライ病の治療法dad_daughter
重篤な麻痺、潰瘍形成、栄養障害、壊疽および離断を特徴とする慢性的感染症。試験動物種:サル類、アルマジロ

心臓病学における進歩
冠血流量の測定、心筋保存テクニック、および心臓バイパステクニックなど。試験動物種:イヌ

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1980年代

病気治療のためのモノクロナール抗体の開発
特異的な患部細胞を標的とする診断または治療手段としての抗体の使用にマイルストーンを刻んだ。試験動物種:マウスおよびウサギ

two_boys臓器移植術の進歩
心臓、肝臓、肺臓および他の臓器移植を可能にした拒絶反応抑制剤のような外科的および内科的進歩。試験動物種:イヌ、ヒツジ、雌牛およびブタ

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1990年代

腹腔鏡による外科テクニック
侵襲性の少ない手術法によって患者の入院日数が大幅に減少する。たとえば胆のうの患者は1週間以上だった入院にかわって今ではその日に帰宅する。患者は4-6週間ではなくて2-7日で仕事に復帰する。試験動物種:ブタ

乳癌のリンク
35 - 54歳のアメリカ婦人の主要死因である乳癌の遺伝的および環境的要因に関して科学者達は包囲を狭めている。試験動物種:ショウジョウバエ、マウスおよびラット

嚢胞性線維症の遺伝子治療
合衆国における30,000の青少年の生命を脅かしているある病気を治療するための第1ステップとして臨床試験が行われている。成功したならば、デュシェンヌの筋ジストロフィーおよび鎌形赤血球貧血のような遺伝病に類似のアプローチができるようになる。試験動物種:マウスおよびサル類

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2000年

ヒト・ゲノムの配列決定
人類の遺伝子マップが2種の動物における配列決定の成功に続いた。配列決定によって新しい分野の科学的疑問、すなわち比較ゲノム科学が生まれた。比較ゲノム科学によってヒトが他の動物種とどのように似ており、どのように異なっているかがよく解るようになった。このような情報によって、科学者達はかってなかった正確さをもって動物実験の結果をヒトに翻訳することができる。試験動物種:ショウジョウバエ、毛細線虫およびヒト

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2001年

初めての分子標的ガン治療薬
白血病(後に間質性胃腫瘍)の治療に承認されたGleevecは、ガンを作り出す生化学的エラーを標的とする医学的一里塚である。
試験動物種:鶏、ショウジョウバエ、マウス

細胞周期制御因子
2001年のノーベル医学・生理学賞は細胞周期の重要な分子制御因子を理解するために役立つ発見をした3人の科学者に与えられた。科学者達はこれらの制御因子を理解することによって新しいガン治療法が生まれると信じている。
試験動物種:ウニなど

糖尿病の豚モデル Pig糖尿病の豚は糖尿病性心疾患の初めての信頼できるモデルであり、研究者達に実験的新薬をテストし、バルーン療法後における心血管の攣縮をコントロールしようとする機会を与えるものである。試験動物種:ブタ

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2002年

多発性硬化症
多発性硬化症(MS)に関与する2つの遺伝子を標的として、科学者達はMS様状態の症状を軽減する抗体レセプターと成長刺激因子を同定できるようになった。
試験動物種:マウス

筋萎縮性側索硬化症
抗生物質ミノサイクリンはマウスにおいて筋萎縮性側索硬化症の発症を遅らせ、その進行を遅らせた。このことはヒトでの新しい治療法を示唆している。研究者達は遺伝子操作で作出した筋萎縮性側索硬化症マウスで研究を行ってきた。
試験動物種:マウス