分子医学部門だより No. 72(2022年3月号)

(2022.3.31 掲載)
 平素より分子医学部門の活動へご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。
 毎号「分子医学部門だより」全文をメールとホームページの両方に掲載しています。利用者の皆様に当部門をより一層
 活用していただく一助となれば幸いです。

目次
【1】部門専任教員から
【2】お知らせ
  ●超解像共焦点レーザー顕微鏡の利用開始のお知らせ
  ●3月に新規導入した共用機器についてのお知らせ
【3】分子医学部門だよりの発行とメーリングリスト開設、登録のお願い

【1】部門専任教員から
日頃より分子医学部門の活動へご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。

先月号でお知らせしましたように3月は新しい共用機器が部門棟内に多く導入されました。超解像共焦点レーザー顕微鏡は利用を開始しました。その他の機器も準備が整ったものから利用を開始します。詳細は下記お知らせ欄をご覧ください。いくつかの機器は利用の際に指定の消耗品の準備が必要です。利用を希望される方は、事前に部門機器担当者と打ち合わせの上、消耗品等必要なものを購入してください。各機器の情報については部門ホームページにも順次掲載してお知らせします。利用講習は少人数で都度行いますので希望の方はお気軽にご連絡ください。
                                                 (小代田)
【2】お知らせ

超解像共焦点レーザー顕微鏡の利用開始のお知らせ

4階レーザー顕微鏡室に超解像共焦点レーザー顕微鏡を共用機器として設置し、利用を開始しました。

機種:Zeiss LSM980 with Airyscan2
機種情報(メーカーURL) → こちら
部門ホームページ → こちら

利用希望の方は、事前に部門担当から利用講習を受けてください。
既設のLSM780の操作に習熟した利用者の方には、簡単な説明と注意点をお伝えして利用を開始していただきます。
LSM780と操作方法に共通する点が多いため、操作パネルと簡易マニュアルを見るだけで超解像画像を撮影すること
が可能です。
共焦点レーザー顕微鏡が初めての方でも講習して利用できますのでお気軽にご連絡ください。
5月後半にメーカー講師によるハンドリングセミナー開催を検討していますので、試料撮影の相談を希望する方は、
それまでに一度使用してみてください。

その他、お問い合わせは、分子医学部門担当または事務までお知らせください。

                                  (担当:小代田、夏井 内線:6191)

3月に新規導入した共用機器についてのお知らせ

3月に設置を終えた共用機器についてお知らせします。
利用説明等の情報は、順次、部門ホームページ等でお知らせします。
利用希望の方は、事前に部門担当から利用講習を受けてください。

4階分光分析室:
 ・全自動核酸精製装置: QIAGEN QIAcube
  概要:QIAGENスピンカラムキットをマニュアルステップなしに使用することができます。QIAcubeには
     遠心機、加熱振盪装置、ピペッティングシステム、ロボットアームが装備されています。これによ
     り、40種類以上のQIAGENスピンカラムキットの完全自動化を実現します。
  機種情報(メーカーURL) → こちら
  利用にはキアゲンの通常の核酸精製キットの他、試薬を機器に装着するための専用容器とチップが必要に
  なります。ご利用前に事前にご相談ください。

 ・全自動核酸電気泳動装置: 島津製作所 DNA/RNA分析用マイクロチップ電気泳動装置 MCE-202 MultiNA
  概要:汎用アガロースゲル電気泳動の自動化が可能です。マイクロチップへの充填、サンプルの分注、泳動
     分離検出、マイクロチップの洗浄およびデータ解析まですべての操作を自動で行います。また,分析
     スケジュール終了時に洗浄を自動で終えていますので、次の分析スケジュールを実行するまでに洗浄
     作業は必要ありません。
  機種情報(メーカーURL) → こちら
  サンプルは8連PCRチューブまたはPCRプレートに入れて機器にセットします。PCRチューブとPCRプレート
  は機器に適合する形状のものを使用する必要があります。マイクロチップは共用使用、個別使用(利用者購入)
  どちらも可能です。利用する方は事前にご相談ください。

4階シーケンサー室:
 ・微量自動分注装置: SPT Labtech ナノリッター分注システム mosquito Genomics HV 5way
  機種情報(メーカーURL) → こちら
 ・微量自動分注装置: SPT Labtech ポジティブディスプレイスメント式非接触型ディスペンサー dragonfly
           discovery 6 head
  機種情報(メーカーURL) → こちら
  概要:PCR/qPCR、NGSライブラリー調製のコストダウンに利用できる微量自動分注装置です。
     mosquitoは吸引吐出が可能で、いくつかの代表的なライブラリー調製キットのプロトコールがプレ
     インストールされています。プロトコールのカスタマイズが可能です。磁気ビーズ精製のプロトコー
     ルにも対応します。mosquitoは384well plate(eppenndorf社製もしくはBiorad社製)を使用します。
     dragonflyは吐出のみ、最小0.25uLを正確に分注可能です。専用の分注用チップとトレイ(分注した
     い溶液をあらかじめ入れる皿)が必要です。チップは6本まで、1チップは4mLまで吸うことが可能
     です。96wellや384well plateに様々な希釈系列や濃度勾配を調製する際の計算と機器へのプロトコ
     ール入力を自動で行う便利な専用ソフトウエアが付属しています(通常の実験作業の計算にも非常に
     有用です。)機器利用者は自分のPCにインストールして使用可能です。

 ・384ウェル対応PCR: Bio-Rad C1000 Touchサーマルサイクラー+384well リアクションモジュール
  機種情報(メーカーURL) → こちら
              → こちら
  汎用PCR装置としてご利用いただけます。384wellモジュールは上記の微量分注装置mosquitoを使った分注
  後の加熱反応作業の際にも使用可能です。96wellモジュールも利用可能です。

 ・自動核酸ゲル抽出装置: Sage science Blue Pippin
  概要:手作業でのゲル抽出法に代わり、自動で目的DNA断片を抽出できる装置です。独立した5レーンで、
     1レーンずつ使用可能。泳動のコンタミネーションの心配がありません。100bp〜18kbと幅広いサイ
     ズに対応します。
  機種情報(メーカーURL) → こちら
  利用には専用のゲルカセットが必要です。目的DNA断片の確認は共用機器のLabChip、前述のMultiNAなど
  別の電気泳動検出器が必要です。

詳細、お問い合わせは、担当までお願いいたします。
                                  (担当:小代田、夏井 内線:6191)

【3】分子医学部門だよりの発行とメーリングリスト開設、登録のお願い
分子医学部門ではホームページのリニューアルを機に「分子医学部門だより」を発行し、分子医学部門メーリングリストを開設して利用者の皆様に配信を始めました。「分子医学部門だより」では、部門専任教員、職員から分子医学部門の利用についてのお知らせ、各種セミナーや講習会開催のお知らせ、新しい分析機器、分析技術の紹介など、部門ホームページと連携した様々な情報を提供いたします。

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