ニュース 2022 3/25金曜日

 

保健学専攻理学療法学講座 齊藤明 講師の学術論文が国際誌『Arthroscopy: The Journal of Arthroscopic and Related Surgery』に掲載されました。

論文タイトル:
Squatting throwing is not associated with increased medial elbow torque in youth baseball catchers

著者名:
Akira Saito, Kento Tsuchida, Yuhei Ono, Kyoji Okada

掲載誌:
Arthroscopy: The Journal of Arthroscopic and Related Surgery

概要:
少年野球選手の中で捕手は投手に続いて野球肘の割合が高い。その一因として、しゃがんだ姿勢からの送球が挙げられ、上半身のみでの送球になることから肘への負担が増大すると考えられている。本研究では少年捕手を対象にしゃがんだ姿勢および立位姿勢からの送球、全力での送球における肘関節に掛かる負荷を測定し、比較した。その結果、送球時の肘関節への負担は、しゃがんだ姿勢と立位姿勢との間に差はなく、全力での送球に比べ低い事が明らかとなった。しかしながら股関節内旋可動域の制限や球速の速い送球では、しゃがんだ姿勢からの送球において肘関節の負担が大きくなることが分かった。
しゃがんだ姿勢からの送球自体は肘関節への大きな負担にはならないものの、股関節内旋可動域制限がある捕手や球速の速い送球は、肘への負担を高め野球肘発症につながる可能性がある。本研究結果は、捕手の野球肘予防や治療において、股関節の評価・介入の必要性、球速の速い送球は避けることの重要性を示唆しており、非常に有用なデータであると考える。