ニュース 2021 11/26金曜日

 

薬剤部 横田隼人 薬剤師の学術論文が国際誌『Biology』に掲載されました。

論文タイトル:
Relationship between plasma concentrations of afatinib and the onset of diarrhea in patients with non-small cell lung cancer

著者名:
Hayato Yokota , Kazuhiro Sato, Sho Sakamoto, Yuji Okuda, Mariko Asano, Masahide Takeda, Katsutoshi Nakayama, Masatomo Miura

掲載誌:Biology

概要:
肺がん患者に用いられる上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害薬アファチニブは、一次治療で用いられる代表的な経口薬剤です。しかし、その一方で副作用である下痢が治療早期に高頻度で出現することから、治療が中断されるケースがあります。本研究から、アファチニブの血液中濃度を28.5 ng/mL以上にすることで、1日4~6回以上の下痢を誘発することが分かりました。アファチニブの治療早期は血液中濃度を測定し、28.5ng/mL以下になるように投与量を調節することが必要と考えます。
アファチニブは内服開始後8日目より定常状態に達しますので、8日目の血中トラフ濃度を測定することで、アファチニブによる下痢を早期に予測することが可能と考えられます。副作用発現による治療の中断を回避することにより、長期的な内服が継続できれば、治療効果の向上が期待できると考えます。