胸部X線写真

・Costphrenic angle
 
・Cardiophrenic angle
 
・Epicardial fat pad
心膜表面の脂肪。肥満でこれが増えすぎるとcardiophrenic angleが不明瞭になる。cardiophrenic angleが不明瞭になっても心病変でない場合があることに注意。
・肺胞性陰影
粒状・斑状陰影が基本
・間質性陰影
線状・網状陰影が基本
・大きさ
粒状 ≤ 5mm
結節 5mm 〜 3cm
腫瘤 > 3cm
・スリガラス状陰影、浸潤陰影
陰影内に正常血管陰影が投資される場合をスリガラス状陰影、されない場合を浸潤陰影という。間質性陰影の一つとされる。
・Cannon ball shadow
腎細胞癌や骨肉腫の転移性肺腫瘍で多く見られる。
・Hampton's hump
肺梗塞において梗塞巣が肺野抹消に胸膜面を底辺とし肺門部を頂点とした楔形の陰影を示し、この陰影をhampton's humpという。肺塞栓では閉塞した肺動脈の中枢部が拡張し、抹消側で血流が減るので肺野抹消のX線の透過性が亢進している。
・Potato-like lymphadenopathy
サルコイドーシスなどの個々のリンパ節の輪郭が比較的はっきりと見える状態の多発性リンパ腫大
・Honeycomb shadow
特発性肺繊維症など、多くの間質性病変の終末像
・Hilum overlay sign
心拡大に見える陰影で、その陰影の中に肺門を構成する血管陰影が見えた場合、その陰影は心拡大によるものではなく肺門部または縦隔の腫瘤性病変であることを示すサインである。
・Cervicothoracic sign
肺尖部に写る縦隔腫瘤陰影が、鎖骨より頭側で輪郭が追える場合、その腫瘤は後縦隔に存在する。輪郭がぼやけて追えない場合、前縦隔にある。シルエットサインのひとつ。
・RAO (第一斜位)
>>左心房拡大の評価ができる
・LAO (第二斜位)
>>右心室の評価ができる
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* The sign doesn't always work! (B. Felson)