モヤモヤ病
- 概念
- ウィルス動脈輪閉塞症とも呼ばれる。
以下の3つの所見を呈するものを1つの疾患単位としてモヤモヤ病という。
- 内頚動脈終末部、ACA、MCAに狭窄または閉塞が見られる。
- 異常血管網(モヤモヤ血管)が動脈相に見られる。
- 上の所見が両側性に見られる。
Down症、von Recklinghausen病、自己免疫疾患、動脈硬化、放射線被爆に伴う類似の疾患は除外する。
小児に発症するものと成人に発症するものとがある。
日本人に多い疾患。
原因はまったく不明、特定疾患。
- 症状
- 小児例
-
脳虚血発作で発症する。
- TIA
- てんかん発作 >> re-build up in EEG
- 失神発作
- 成人例
-
脳内出血で発症する。
突然の片麻痺、頭痛、意識障害、
- 画像診断
- 本症を疑えばMRA がFirst Choice! 出血がなければCTでの診断は不可能。MRIでは病変部位のFlow void が狭窄している。その他DSA、PET、SPECTなどが有用である。
- 治療
- 血行再建術
- 直説法
- 間接法
- EMS, encephalo-myosynangiosis
- EDAS, encephalo-duro-arterio-synangiosis
- 内科的治療
- 虚血発作予防として抗血小板療法
『標準脳神経外科学 第9版』医学書院