Chiari奇形
- 概念
- Chiariは小脳および下位脳幹の形成異常を4型に分類した。臨床上重要なのはT型とU型。
Chiari奇形T型とU型の比較
| T型 | U型 |
脊椎管内へ 陥入する部位 | 小脳扁桃 | 延髄、第4脳室 小脳虫部 |
発症年齢 | 成人 | 乳幼児 |
臨床症状 | 多様、(別記) | 喘鳴、無呼吸発作、 嚥下困難 |
水頭症 | ○ | ◎ |
脊髄髄膜瘤 | - | ◎ |
脊髄空洞症 | ◎ | ○ |
- 症状
- T型
- 肩・上肢の疼痛で発症することが多い。脳幹症状、脊髄空洞症の症状、小脳症状、様々出る。
- U型
- 脊髄髄膜瘤、水頭症はほぼ全例で出現する。延髄の障害として喘鳴、無呼吸、嚥下困難が特徴的。
- 診断
- 合併症の脊髄空洞症も容易に描出するMRIが有用
- 治療
- 頭蓋脊髄移行部減圧術
『標準脳神経外科学 第9版』