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整形外科を考えている研修医,学生に伝えたい秋田の整形外科の魅力

スポーツと共に生きる

市立秋田総合病院整形外科 藤井 昌

市立秋田総合病院
整形外科  藤井 昌
専門:膝・肩・スポーツ整形
・バスケットボール

私の幼い頃の夢は,プロバスケットボール選手か医師でした。小学生からバスケを始め、激しいトランジションと劇的なゲーム展開、シュートが決まった時の爽快感に魅せられ、学生時代の大部分をバスケに費やしてきました。飛び抜けた能力はありませんでしたが、素晴らしい指導者、チームメートとほんの少しのシュートの才能に恵まれ、点を取ることを役割とし、多くのプレータイムをいただいてきました。

しかし、体の使い方やバランス能力、柔軟性の低さなどから、たくさんのスポーツ損傷を身を持って体験し、治療を受けてきました。その中で運動器を扱う医師の魅力に触れ、医師と言うよりも整形外科医になりたい、と思い始めたのは中学生の頃だったと思います。部活に明け暮れた高校時代を経て、1年間浪人しがむしゃらに勉強したのち、秋田大学医学部医学科に入学しました。大学を卒業し初期研修終了後は、秋田大学大学院整形外科学講座に入局し、現在医師8年目になります。

大学時代の最後の大会が終わった時、なんとも言われぬ寂しさを感じたことを今でも鮮明に覚えています。私は気が置けない、自分の信じた仲間と、時には馬鹿をしながら、同じ目標に向かうという「部活」のプロセスが大好きでした。それ故、もう今後このような機会はないのだなと思うと、自分の中で熱く燃えるものが失くなってしまったような気がしていました。

しかし、この原稿を作成している今、練習後の心地よい筋肉痛とプレッシャーの中で、週末のバスケ大会の大一番に向けた準備をしています。なんと、秋田大学整形外科には、バスケの次なるステージがあったのです。

事の始まりは2012年、島田教授がバスケチームを作る、とおっしゃられたことです。当時たて続けにバスケ部OBが入局したこともあり、それなら5人集めてチームを作り大会に出たらいいのでは、ということでした。チーム名は「秋田ノーザンバイソンズ」に決定し、本格始動に入りました。すっかり体が錆び付いていた私は、大会出場など冗談半分でお聞きしておりましたが、日に日に教授の目が本気であることを実感し、負けは許されないという雰囲気の中で必死に練習に励みました。そして、2013年、公式戦である市民スポーツ祭に初出場し、なんと一般社会人のチームを下し、優勝することができました。その後は同大会連覇、秋田県郡市対抗大会優勝と、強豪チームに引けをとらない成績を残し続けています。

さらに2016年、日本整形外科学会でさらなる飛躍のチャンスが巡ってきました。学会では初の試みとなる親善バスケ大会が開催されることになったのです。全国39チームがエントリーし、有名大学の中には元国体選手を擁するチームもあり、予想を上回る本気度が高い大会となりましたが、バイソンズは持ち味である粘り強いディフェンスと総力戦で、見事初代王者に輝きました。医師になってから、愛するバスケで日本一になれるとは、夢にも思っていませんでした。秋田大学整形外科ならではの醍醐味だと感じております。

日整会バスケ

2016年10月6日秋田魁新報掲載

私は現在、市立秋田総合病院で膝・肩・スポーツを専門とし、臨床・研究共に研鑽を積んでおります。上級医の先生方は、スポーツ分野に関連の強い膝、足、肩を専門とされており、心強いバックアップをいただきながら伸び伸びと働くことができます。2016年秋からはスポーツ整形外科外来を開設し、主担当医として多くのスポーツ損傷を持つ患者さんの診察に当たっています。実際の外来では、診断、治療、リハビリを最短コースで行い、患者さん一人一人にあった道筋を明示することを目標にしています。また、最新型の超音波装置を用いて体の硬さを計測したり、フィジカルチェックで個々の不足している能力を明らかにしたりする試みも、大変好評をいただいております。

さらに、プロバスケチームである秋田ノーザンハピネッツのドクターも勤めさせていただき、ホームゲームに足を運び、帯同業務(という名のバスケの勉強)を行なっています。その他、実業団チームの怪我の相談や、ワールドカップの大会ドクターなど、アスリートに関わる仕事が満載で、厳しくも楽しい、スポーツ漬けの生活を送っています。その中で、整形外科医としてしっかり専門医、学位も取得させていただいています。 私は今、幼い頃の夢が両方叶ったような気分です。自身がプロ選手にはなることができませんでしたが、プロ選手に関わる仕事と高いレベルでのプレーを続けられていることは、本当に幸せなことだと思っています。当科の学問とスポーツを両立する体制は、日本一と言っても過言ではありません。スポーツは人生を豊かにするもので、健康維持の面からも全国民に推奨されるものです。   また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、ますますスポーツ医の需要が高まってきます。この記事を見てくれている学生、研修医、若手医師のみなさん、当科でぜひスポーツと共に生きる人生を実現させませんか?ご連絡お待ちしています!