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整形外科を考えている研修医,学生に伝えたい秋田の整形外科の魅力

若き医師たちよ、一緒に汗を流そう!

准教授 宮腰尚久

秋田大学大学院整形外科学講座 
准教授 宮腰尚久
専門分野:脊椎脊髄外科、骨代謝

秋田で研修をしようと考えている学生の皆さん、そして、これから何科の医師になろうかと迷っている研修医の皆さん、整形外科の魅力は、何と言っても、守備範囲の広さと症例数の豊富さです。運動器全般を扱う整形外科は、言い換えれば、頭から下の、内臓器を除いた部分をすべて扱う科なのです。身体における運動器のパーツの多さを考えても、その疾患数・症例数が多いことは容易に想像できるでしょう。やるべきことが多いということは、医師を仕事として考えた場合には、非常に重要な因子です。

整形外科医を目指す多くの人は、整形外科全般に対するひととおりの研修を終えてから、さらに将来の専門性を追及していくことになるでしょう。その場合であっても、整形外科は、脊椎脊髄、膝、肩、股、手外科、小児整形、スポーツ外傷、骨軟部腫瘍などに細分化されているため、努力すれば、誰でもすぐにその分野の一流になることができるのです。皆さんが、若くして世界的な業績を上げることも夢ではありません。

ここに、整形外科疾患に関する興味深いデータがあります。厚生労働省による平成25年の国民生活基礎調査によれば、腰痛は、男性では有訴者率の第1位(人口千対92.2)であり、女性では肩こりに次ぐ第2位(人口千対118.2)でした。腰痛も肩こりも整形外科が扱う症状です。また、腰痛は、傷病による通院者率において、男性では高血圧症、糖尿病、歯の病気に次いで第4位(人口千対42.2)であり、女性では、高血圧症に次ぐ第2位(人口千対58.4)でした。

つまり、腰痛の有訴者率と通院者率からわかることは、腰痛は男女共に有訴者が非常に多いというだけではなく、その約半数が実際に通院治療を要していたということです。

このように、腰痛に関するデータだけをみても、いかに整形外科医が必要とされているのかがおわかりいただけると思いますが、このデータからは、さらに重要なことも読みとれるのです。それは、整形外科が必要とされるのは、有症状者に対する治療であるということです。

症状がある患者に対して治療をするということは、その患者の“生活の質(quality of life: QOL)”の向上に直結します。つまり、整形外科では、日々の診療の対価として、QOLが向上した患者さんから感謝されることが非常に多いのです。少しばかり忙しくても、患者さんから毎日のように感謝されていれば、仕事に対するモチベーションがぐっと上がります。これは、医師としてのやりがいにつながる重要な因子です。

さて、私のこれまでの話に納得して、皆さんが整形外科医としての道を選んだとします。次に悩むのは、どこで研修をするかということではないでしょうか。

秋田大学整形外科は、秋田県全域に関連病院を有するため、複数の病院で研修することにより、すべての整形外科疾患を偏りなく経験することができます。しかも、研修システムが充実しているため、研修先によって差が生じることは決してありません。

研修には手術指導だけではなく、学会発表や論文執筆の指導にも非常に力を入れています。 実際に仕事をする場合には、職場での人間関係も重要ですが、秋田大学整形外科と関連病院は非常に風通しがよく、いつも仲良くやっています。これは、大学と関連病院のすべての整形外科医がお互いを良く知っているからなのですが、秋田県という大きな県における病院間の地理的な距離もちょうど良いからではないかと思っています。距離的に近すぎず、お互いの守備範囲をしっかりと守りながら、困った時には助け合える絶妙な距離感なのです。

基本的には各地域の病院ですべての治療が完結しますが、まれに治療に難渋する患者さんが生じても、遠方すぎて大学から応援に行けないということは決してありませんので、どの病院に勤務しても安心して力を発揮することができるのです。

さらに、秋田大学整形外科では、研修後には大学院などでの研究生活を、一定期間、経験することを奨励しています。若い時の研究生活は、独り立ちしてから自分自身で判断をしなければならない時などに非常に役に立ちます。このような研究生活を通じて、将来、未知の症例に遭遇した時に、海外の論文を調べて理解したり、自分自身で治療法を導き出したりする力が身につくのです。若い時の充実した研修は、皆さんのその後の医師生活にかけがいのない有益さをもたらします。

いかがでしょう。秋田で楽しく、一緒に整形外科をやってみませんか? 自然が豊かなこの地で、若い時にしかできない経験をたくさん積みましょう。興味を持ったら、いつでも戸を叩いて下さい。そして、一緒に汗を流しましょう!