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インクレチン研究

臨床研究

インクレチンの臨床

2009年にはDPP-4阻害薬が、2010年にはGLP-1受容体作動薬が発売され、多くの糖尿病患者に使われるようになってきました。

αグルコシダーゼ阻害薬は消化管に作用し、食後の血糖値を改善する糖尿病のクスリです。私たちはαグルコシダーゼ阻害薬を投与した糖尿病患者さんのインクレチンの値を調べることで、上部消化管からのGIP分泌は低下し、下部消化管からのGLP-1分泌は亢進することを示し、αグルコシダーゼ阻害薬もまた、インクレチン薬であることを明らかにしました(Diabet Med 2009)。さらに、食後の高血糖を改善する薬剤であるαグルコシダーゼ阻害薬とDPP-4阻害薬の違いを明らかにするために、αグルコシダーゼ阻害薬のみ、DPP-4阻害薬のみ、両者併用の3つの群で比較しました。その結果、αグルコシダーゼ阻害薬もDPP-4阻害薬もいずれも食後の血糖値は改善するが、両者の併用が最も効果的であることなどを見出しました(DRCP 2014)。このように、食後血糖を改善する2種類の薬剤をどのように使い分けるかを明らかにしています。

αグルコシダーゼ阻害薬で炭水化物吸収を遅延

αグルコシダーゼ阻害薬で炭水化物吸収を遅延

おわりに

このような研究を評価され、2013年度のベルツ賞(清野裕先生、清野進先生、稲垣暢也先生と共同受賞)をいただきました。多くの共同研究者にあらためて感謝いたします。

ベルツ賞
©Akita University School of Medicine/Department of Endocrinology and Diabetes and Geriatric Medicine
秋田大学大学院医学系研究科 医学専攻 病態制御医学系 内分泌・代謝・老年内科学講座