戦略的外科系医師養成プログラム

Program for the Strategic Education of Future Surgeons,
AkitaUniversity Graduate School of Medicine

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戦略的外科系医師養成プログラムとは

深刻な外科医師不足解消のため、次世代を担う若手に外科系診療の大切さとやりがいを体験させ、新しい教育システムで有能な専門的職業人としての外科医師を育成するプロジェクト。



戦略的外科系医師養成プログラムのコンセプト

深刻な外科医師不足解消のため、次世代を担う若手に外科系診療の大切さとやりがいを体験させ、新しい教育システムで有能な専門的職業人としての外科医師を育成するプロジェクト。

これまで産科領域や小児科領域、救急領域などで医師不足に伴う問題が報じられておりましたが、改善策として医学部の定員増がはかられ、外科系領域においても他の診療科と同じく、医師不足は深刻であり、秋田県もその例外ではありません。秋田市内で診療していても、県内の遠隔地から通院されている方々は少なくなく、秋田県内の医療の約6割が秋田市内に集中していると報告されています。さらに、外科医は、手術技術習得に時間がかかり、外科医師として外科専門医取得まで卒後6年間必要で、その後各専門分野の修練となるので、一度システムが崩壊すると回復は難しくかつ膨大な努力と時間がかかります。


医学部学生に対する調査では、外科系を目指す学生は少なくないのですが、技術修練に自信が持てず不安を抱き、進路変更する場合が多い様です。せっかく、外科系を目指す学生にその魅力を十分魅せることができずにいることは、現在の医療システムとして問題であり、勿論、外科系を心に抱いた学生達にとっても不幸であります。このような不幸を回避するために、本プログラムでは、医学部初年度より外科治療の体験型学習を中心としたカリキュラムを提供し、外科系医師をめざすモチベーションを強く維持させつつ、専門的職業人として外科系医療に貢献できる人材を養成いたします。さらに、基礎医学学習中から臨床に接することによって、その学習が実践の手術にどう生かされるか理解・実感していただき、効果的学習を目指します。外科診療を正しく理解していただくために、初年度から、外科診療のなりたちとして、歴史・周術期管理・手術室内チーム医療・インフォームド・コンセントを体験させ、職人的技術として、結紮・縫合トレーニングを行います。さらに、学年を追って、手術に関わる臨床解剖やバーチャルシミュレーターによる手術体験・修練、実験動物を用いた修練、手術画像による術式の理解などを予定しております。

医学部の早い段階で、外科診療を正しく理解してもらい、体験型学習により、早期から外科技術を身につけてもらうことによって、より優秀な外科系医師を多く育成してゆく所存です。