【第26回 秋田大学自殺予防研究プロジェクトセミナー】(2008.8.1掲載)

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「第1回秋田メンタルヘルスサポーターフォローアップ研修会」
   日 時:平成20年7月5日(土曜日) 10:00〜15:30
   場 所:秋田大学医学部保健学科地域・老年看護学実習室
   対 象:地域でメンタルヘルスサポーターとして活動中の方
       メンタルヘルスサポーター養成講座を受講した方
       保健福祉担当者 他
   プログラム:
   10:00〜  開講式(挨拶:本橋豊医学部長、オリエンテーション)
   10:10〜  テーマ1「付き合いが難しい人を理解する」
           講師:笠松病院長 稲村茂氏
   11:25〜  テーマ2「地域でのボランティア活動の進め方」
              講師:秋田ボランティア協会会長 菅原雄一郎氏
   12:15〜  昼食
   13:00〜  交流会(自己紹介、活動して感じていること、活動出来ない理由)
            「住民として自殺予防対策にかかわっていくことの意義と困難さ」
             担当:秋田大学自殺予防研究プロジェクトメンバー
   14:30〜  各グループの発表と全体のまとめ


笠松病院長 稲村茂氏

熱心に聞き入る参加者

秋田ボランティア協会会長 菅原雄一郎氏

秋田大学医学部 本橋豊教授








テーマ1「付き合いが難しい人を理解する」

(1) 同じ市町村からの参加者が一緒にならないように24グループ(各グループは4〜6人で構成)に分ける。
出身・活動状況・参加動機などについて簡単に自己紹介を行う。
(2)「私たちにとって『付き合いが難しい人』とはどんな人なのか」について話し合う。
話し合った結果をホワイトボートに書き出す。(各自が自分にとって難しい人を考え、グループ内で出された人の共通点をまとめる)
(3) 次に「付き合いが難しい人」の良いところ・長所を探す話し合いをする。
付き合いが難しい人に対しては、「嫌い」という感情的な反応な強く、相手のことを否定的にしか見ていないことが多い。
そこで意識的に相手の良いところを考えることで、相手をより客観的に捉えることを目指す。相手に対する見方が変わることで、対応の仕方も変えていくことが出来るのではないか。
(4) 講師からのまとめ

テーマ2「地域でのボランティア活動の進め方

(1) 日本でのボランティア活動の始まりは、戦後日本の復興のために、青少年を対象に行われた。
(2) ボランティア活動の基本として、ボランティア精神を持つこととボランティアであること(実際に活動すること)の違い、
地域社会におけるボランティア活動の重要性と限界、相手の気持ちを理解することの難しさを実感することで
(顧客満足度を考えるテストを行って、普段やっていないことをやることの難しさを体験)相手の立場から考える努力をするようになる。
(3) ボランティア活動は「命」への環境づくりである。同じ目的を持っていたら集まって一緒に活動する。目的が違ってきたら別のグループを作って活動する。
(4) まとめ(牟田悌三氏 お互い様宣言 資料参照)

交流会「住民として自殺予防対策にかかわっていくことの意義と困難さ」(発表の要点のまとめ)

12グループ(各グループ8〜11人程度)に分かれ、自己紹介(活動、参加動機など)の後、テーマについて話し合った。各グループの発表のポイントは次の通り。
@ 高齢者、障がい者の家庭での居場所や役割の喪失が問題と思われるので、地域でサロンを開設して居場所作りを行うことは意義があるのではないだろうか。
A サポーターとしての活動中の人から、サロン(月1回)は必ず毎月同じ日・場所で行う/通信の配布は2人一組で行い、困難事例は必ず相談するようにしている。近くの他人・地域づくりからではないか。
B これから会を創って活動を始めるが、何が起こるか、どうなるかわからない。
C 地域のふれあい・交流が出来る集える場所としてのサロンは、力み過ぎないで。(違った町のサロンに出かけてみるのも)
 地域の特徴を踏まえた活動を。活動している人からは、身近な人には話しにくい(プライバシーの問題、情報交換出来る場所)という課題も。
今まさに大変な状態で動けない人にどうアプローチしていくのか?
D 集いに立ち寄れる人と寄れない人がいる。家族の中で悩みを抱える高齢者や、「良い嫁」をして疲れている人がいるので、身近なサークルで気分転換を。
うつ病の知識を広め精神科受診への抵抗を減らすためにも地域の声かけが大切だ。
E 活動の困難さとして、メンタル(内面)は見えない、悩みが深刻だと対応にこまるということがある。
相談ではなく、話を聴いて安心感を持ってもらえる避難場所・安全地帯になれるといい。
来てもらうためには広報が大切で、信頼されるためには時間が必要。
F はじめの一歩が大切。悩みを表せない人のために、配る通信に窓口の連絡先を掲載したい。
悩みを誰にも言わずに1年2年耐えている人に、「いつでもいるよ」と伝えて心を開いてもらいたい。
G 自殺対策のために、1)気づくこと、つなぐこと−気づけるのは身近な人、2)いつでも誰でも話せる場が必要、
3)自身が楽しめる場が欲しい。辛いときには言い合いましょう。
H 家族の悩みを表に出せない空気がある。地域のつながりをどうつくるのか。プライバシーがあって家庭の中のことはわからない。
地域の集まりに出てこない人もいる。年代・職域、地域の様々なつながりの中で、サポーターの役割を考えていく。
I 全部解決しようとせず、専門機関を利用しようと思うが、利用できる機関がない。遠くにいる相談出来る人や癒せる場が必要ではないか。
聴いているだけで辛いこともある。お互いに相談していきたい。年に何回か勉強のために集いたい。
J 家族の中で孤立する高齢者にどうアプローチするか。来る人はいつも同じだけど、出前サロンで成果を感じたこともある。エプロン、サンダルの距離感が大切。
K 活動の中で、問題のある人(親子問題、死にたい人をかかえている事も)にどう入っていくか。地域を知っていることが強みになっている。
保健師と連携し、相互の活用していきたい。地域や家族で話し合う場が少なくなってきている。


お問い合わせ(連絡先)
秋田大学医学部 保健学科
佐々木 久長
TEL&FAX.:018-884-6506
hisanaga@hs.akita-u.ac.jp


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