プロジェクトニュース 6〜10号


第10号(平成18年3月6日発行) 【PDF】

 秋田大学自殺予防プロジェクトの成果を公表するシンポジウムが平成18年2月4日(土)に開催されました。「広げよう地域づくりの輪―自殺は予防できる」と題して、地域における自殺予防の取り組みと、社会の支援を広げていく重要性が討議されました。

 150名を超える参加者とともに、真剣に自殺予防の方向性が討議されました。


写真1.開会の挨拶をする三浦亮学長 写真2.会場の様子

 秋田大学自殺予防研究プロジェクトの成果を公表する本が近日中に出版される予定です。

  本のタイトルは「Stop! 自殺−世界と日本の取り組み」(本橋豊ら、海鳴社、東京、平成18年4月刊、価格2400円・税別)です。昨年のシンポジウムで討議した自殺予防の世界の取り組みを詳細に紹介した本です。

 フィンランド、イギリス、中国、アメリカ、スエーデン、フランス、オーストラリア、日本、国連の国家レベルの自殺予防対策が詳細に紹介されています。自殺予防対策のグローバルスタンダードは何かということを理解していただけるものと思います。

 是非ご一読下さい。


第9号(平成17年12月21日発行) 【PDF】

 秋田大学自殺予防プロジェクトの成果を公表するシンポジウムが平成18年2月4日(土)に開催されます。「広げよう地域づくりの輪―自殺は予防できる」というテーマで、会場は秋田キャッスルホテルです。

多数のご参加を歓迎いたします。

平成17年度秋田大学自殺予防研究プロジェクトシンポジウム
「広げよう地域づくりの輪―自殺は予防できる」

開催日時:平成18年2月4日(土)午後1時〜3時
場  所:秋田キャッスルホテル (放光の間)
主  催:秋田大学
後  援:秋田県 

ねらい
 我が国の今後の自殺予防対策の推進に向けて、地域づくりで自殺予防対策を進めていくアプローチの重要性を確認します。また、自殺予防活動におけるNPO団体の果たす役割(自死遺族対策、連携の重要性)、マスメディアが果たす役割について討議を行い、今後の方向性を議論します。

講演者

  1. 本橋 豊氏 (秋田大学)大学が支援する地域の健康づくり
  2. 山崎チヱ子氏 (美郷町) 秋田県美郷町の事例から
  3. 中條貞子氏(山形県庄内保健所)山形県庄内保健所の取り組み
  4. 清水康之氏 (NPO法人ライフリンク代表) 自殺予防における市民の役割
  5. 奈賀 悟氏 (朝日新聞本社地域報道部) マスメディアと自殺予防

第8号(平成17年10月17日発行) 【PDF】


  すぴか書房
秋田大学自殺予防プロジェクトの成果を紹介する新しい本が出版されました

「自殺は予防できるーヘルスプロモーションとしての行動計画と心の健康づくり活動」
(本橋 豊・渡邉直樹編)
定価:3,300円+税(すぴか書房、平成17年10月刊)

全国の書店で購入できます。 専門家向けの書籍ですので、ご注文下さい。

 この本は自殺予防に関わる保健医療の専門家を念頭において書かれた本で、地域において具体的にどのようなプロセスで自殺予防対策を進めていったら良いのかということを詳しく解説したものです。平成15年度に秋田大学医学部健康増進医学分野が出版した「市町村における自殺予防のための心の健康づくり行動計画策定ガイド」を改訂して、新しい構想のもとに作成しなおしたものも収載しています。また、なぜ自殺予防を進めなければいけないのかという倫理的価値に関する論考も載せています。新しい公衆衛生の立場で自殺予防を進めるという立場で一貫した記述がなされています。北東北3県の地域の自殺予防対策の事例を数多く紹介してあり、実務者にとってもおおいに参考になる本となっています。是非、ご参照ください。

 来年、2月初旬に自殺予防研究プロジェクトのシンポジウムを開催したいと考えております。「広げよう地域づくりの輪―自殺は予防できる」というテーマで、秋田市内での開催を予定しております。詳細が決まり次第、ご連絡する予定です。
 10月からは自殺予防研究プロジェクトセミナーを再び開催しております。多数ご参集下さい。
 今後の学術研究の成果公表予定としては、「世界は自殺をどのように考えているか」というタイトルの本を今年度中に出版する予定にしております。こちらもご期待下さい。


第7号(平成17年7月14日発行)


プロジェクトの成果をまとめた本が出版されました
「心といのちの処方箋−秋田大学自殺予防研究プロジェクト」
定価:1,575円(本体1,500円)
秋田県内および東北地方の主要書店の店頭にて購入できます。

 平成16年度の秋田大学自殺予防研究プロジェクトの研究成果が本書には収載されています。本学の研究者の層の厚さと、自殺予防研究にかける熱意が伝わってきます。また、本書では大学の研究者だけでなく、秋田県の行政担当者やNPO活動関係者も執筆されています。地域と連携融合して研究を進めていくという秋田大学の方向性が示されています。本書の出版を契機に、ますます本学の自殺予防研究は活性化しつつあります。平成17年度も定期的な自殺予防研究セミナーは続けていく予定ですし、公開シンポジウムや教養課程の自殺予防学のカリキュラムも予定されています。皆様の期待に応えて、継続的に研究プロジェクトを進めていきたいと思います。


第6号(平成17年6月17日発行)

プロジェクトの成果をまとめた本が6月20日頃に出版されます。
「心といのちの処方箋−秋田大学自殺予防研究プロジェクト」
秋田魁新報社事業局出版部

 6月1日、厚生労働省の人口動態統計が報告され、昨年の我が国の自殺者は3万277人であることが公表されました。昨年に比べると1,810人減少したものの相変わらず3万人を越えており、事態の深刻さは変わらないと言って良いでしょう。世代別では働き盛りの55〜59歳の男性が3,065人と最も多い傾向も変わっていません。今年度の厚生労働省関係の自殺予防関連予算は約8億5千万円ですが、これは交通安全対策関連予算が政府全体で1兆4,270億円であるのと比べるとあまりに少ないことが指摘されています。また、交通安全対策では交通安全対策基本法という基本法が策定されており、これに基づいて施策が実施されていますが、自殺予防に関しても何らかの法整備が必要ではないかという意見が出されています。

 国の自殺予防対策にはさまざまな動きがありますが、その中で総務省行政評価局は本年4月から「自殺予防に関する調査」を開始しています。秋田県においては、県及び秋田大学における自殺予防の取り組み状況のヒアリングが6月に入り行われました。秋田大学は昨年度から自殺予防研究プロジェクトを始動させていますが、これより前から秋田大学の研究者はそれぞれが優れた自殺予防研究活動と実践活動を行ってきたこと、現在のプロジェクトでは研究面と同時に地域連携・社会貢献活動も重視していること、成果を速やかに社会に還元するスタンスを堅持していることなどについて、ヒアリングで説明しました。

 我が国の自殺予防対策はもはや研究期から実践期に入っていると考えるべきです。いたずらに実態を明らかにする研究や統計整備に予算を投入することなく、いかにして自殺者数を減少させるかという実践的研究、アクションリサーチに重点を置くべきであると思います。対策の優先順位は明らかに具体的活動への支援へと移っており、国や自治体の予算配分もこれに対応して具体的活動が見える対策へと大胆にシフトさせるべきです。私どもがこのたび出版する「心といのちの処方箋−秋田大学自殺予防研究プロジェクト」もこのような考えを反映させて、いかに具体的対策に結びつけるかという観点から書かれています。本書の出版が秋田大学の研究成果の公表ということにとどまらず、我が国の自殺予防対策の新たな局面を切り開くものであってほしいと編者は期待しています。


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プロジェクト責任者: 本橋 豊(医学部教授) E-mail: motohasi@med.akita-u.ac.jp