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ご挨拶

橋直人

秋田大学大学院医学系研究科
血液・腎臓・膠原病内科学講座
教授 橋直人

ようこそ秋田大学第三内科へ

秋田大学第三内科(血液・腎臓・膠原病内科学)の橋直人です。当科は1975年第三内科学講座として開講し、血液・腎臓・膠原病内科分野を担当する科として40年目となりました。多くの関連施設のOBに支えられ、2015年2月から私が第4代目の教授として当講座を担当しております。平成2年秋田大学卒で25年間秋田県の基幹病院および秋田大学病院にて多くの先生方と共に診療・研究を行ってまいりました。

第三内科の分野は診断から治療まで一貫して内科医が関わる必要のある分野であり、広い分野の知識と全身管理の技術が必要です。内科領域の専門化が進む中で、総合的な視点から診療を行なうことの重要性が見直される中、私達は、それぞれの専門性を生かしつつ、同時に総合的な内科医を目指し地域医療に貢献していきたいと思っています。

また、トランスレーショナルリサーチの最先端を走る分野であり、臨床と研究のどちらにも精通する必要があります。医育・研究機関としての使命のもと、臨床・教育・研究と、臨床系教室のメリットを最大限に生かせるよう、リサーチマインドの涵養にも努め、若い活気のある医局からこれからも世界レベルの研究を発信しつづけていきたいと考えております。

私達は、臨床・研究・教育の大学に求められるすべての側面において信頼されるプロフェッショナルであると同時に豊かな人間性を常に問い続けたいと思っています。私達は一緒にそのミッションを探求する仲間を広く求めています。

第三内科の沿革

医療の均等化、無医村の解消などをスローガンに、1970年代後半から80年にかけて各地に医科大学(医学部)が新設されました。その第1号が秋田大学医学部です。

秋田大学内科学第三講座は学部設置の4年後、1975年(昭和50年)に開講しています。スタート当初は血液疾患の診療、研究が主体で、後に腎疾患と膠原病が加わりました。どちらの部門も着実に業績を積み重ねてきています。初代教授は柴田昭名誉教授、第二代は長く教室を主宰してきた三浦亮名誉教授で、国立大学が独立法人に移行する変革の時期に学長に就任され、独法化後の秋田大学の基盤を作られました。第三代は、北海道大学から澤田賢一教授が就任され、新たに赤血球に関する分化、脱核や赤芽球癆などの基礎的・臨床的研究を推進されました。2014年から秋田大学長に就任され、大所高所から当内科を俯瞰されています。教室出身の教授としては、今井裕一教授(愛知医科大学腎臓リウマチ膠原病内科)、三浦偉久男教授(聖マリアンナ医科大学血液腫瘍内科)、廣川誠教授(秋田大学総合診療・検査診断学講座)、涌井秀樹教授(秋田大学理工学部生命科学科)が活躍しています。

血液疾患の診療と研究は継続して教室の専門領域の一つです。白血病や悪性リンパ腫などの造血器腫瘍…、かつて不治といわれたこれらの疾患は、化学療法の進歩によって“治る病気”となってきました。しかし、すべてがそうとはいえず、薬物療法に抵抗性を示す方も少なくありません。造血幹細胞移植は、このような患者さんを救う手立てとして開発され、20年ほど前から普及し始めました。当科では1983年に導入し、2015年7月の時点で440例に施行しています。中でも同種造血幹細胞移植は296例と群を抜いて多く、単一施設としては東北6県の中で最も多い実施数です。同種骨髄移植を受けた患者さんの60%が今も元気で治療成績は国内外の施設と比較して遜色ありません。同種骨髄移植は、これまでHLAが一致した同胞間(兄弟、姉妹)が多かったのですが、最近では骨髄ドナープールの拡大および臍帯血バンクネットワークの設立に伴って非血縁者間移植も増えております。

秋田大学医学部附属病院は、骨髄移植推進財団から認定された県内唯一の施設でもあります。造血幹細胞移植療法のレパートリーは、骨髄移植、末梢血幹細胞移植、さい帯血移植、骨髄非破壊的移植、造血幹細胞の純化移植、HLA半合致移植と広がっています。

腎臓病・膠原病の診療は、第三内科が発足して4年後の1979年、金沢大学から中本安先生が赴任してスタートしました。当時は、三浦亮教授が血液疾患、中本安 助教授が腎・膠原病を分担していました。腎・膠原病グルーブは小松田敦准教授を中心に診療・研究・教育を行なっています。腎生検は県内および山形県庄内地区から集積され、年間約220例、総数では8300例を超えています。腎生検による病理診断に基づいた治療法を提供しています。また、腎生検標本すべてが良好に保存され、解析データが日常診療に役立てられています。膠原病診療は特に関節リウマチの診断・治療の劇的な進歩により、当科でも関節リウマチの診療が多くなりました。その他の膠原病も、難治例には自己末梢血幹細胞移植も施行しており、本邦でも先進的な治療が可能となっています。

私たちは、全国の医療施設と手を合わせて、ベストな治療法は何かと言うことを問いつつ、社会への貢献を果たして行きたいと考えています。

▲ 高橋教授就任祝賀会にて

左から柴田昭初代教授、澤田賢一第三代教授(元秋田大学学長)、橋直人教授、三浦亮第二代教授(元秋田大学学長)