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ご挨拶

秋田大学大学院医学系研究科 第一内科へようこそ

 

2016年10月から、秋田大学大学院医学系研究科消化器内科・神経内科学講座を担当することになりました飯島です。伝統ある秋田大学医学部旧第一内科の教室運営を与ることになり、多数の医局OBの先生方の期待もひしひしと感じられ、重責を感じております。秋田大学医学部は、県内唯一の医学部であり、秋田県内の医療の充実に大きな期待が寄せられています。消化器内科、神経内科は、内科のなかでも患者数が多く、一般診療のなかで重要な位置を占めています。特に、秋田県は、胃癌、大腸癌、食道癌、膵臓癌などの消化器系の癌の死亡率が全国ワーストレベルであり、この対策のために消化器内科医の果たすべき役割は非常に大きいと思います。また、人口の高齢化率が、全国一のレベルで推移している秋田県では、今後、高齢者の神経疾患の増加が見込まれ、神経内科医の役割も重要になってくると考えられます。このような中、秋田県内の消化器内科、神経内科診療全般に関しての大きな責任を担う立場となり、身の引き締まる思いでおります。大学医局を中心に県全体の消化器内科・神経内科診療を盛り上げるべく努力して参ります。教室を与るにあたり、教室運営に関し、メッセージを記したいと思います。

まず、診療に関しては、日常診療を大切にして、当科を受診されたすべての患者様にとって、常に最良の治療が得られるよう心がけて参ります。秋田大学附属病院は、秋田県内の医療の、いわば、最後の砦ですので、難治例も含め、多くの症例が集まっています。現在は、消化器内科の診療は、胃癌、食道癌、大腸癌、肝臓癌、膵臓癌、胆道癌などの悪性腫瘍が中心となっておりますが、今後は、これらに加えて、胃・食道逆流症、炎症性腸疾患、便秘症、脂肪肝などの良性疾患、機能性疾患の診療にも力を入れたいと考えています。消化器内科では、内視鏡、超音波を用いた検査、治療が重要です。内視鏡・超音波を用いた治療では、患者様の負担をできるだけ少なくしつつ、かつ、十分な治療効果が得られるように、常に新しい技術を導入し、秋田にいてもハイレベルな医療を受けられる環境を維持していきます。また、診療にあたっては、他科の医師、看護師、内視鏡技師らとのチーム医療が大切ですので、自主性とともに協調性も培っていきたいと思います。

研究に関しては、近年、臨床研究では、多施設の大規模研究、基礎研究では、高度な技術を要する研究が主流となり、研究遂行には、莫大な資金と人力が必要とされつつあります。こうした状況で一地方大学である秋田大学で競争が集中するような内容で世界を相手に対抗していくのは、厳しくなりつつあります。こうしたなかで、秋田大学で生き残る道は、アイデアを絞って独創的な研究を行っていくことだと思います。臨床的に未解決の問題を抽出し、それを解決するための臨床研究、基礎研究を進め、秋田からきらりと光る独創的な研究成果を世界に向けて発信していきたいと思います。臨床研究では、医局の結束を生かし、県内の関連病院、及び、第一内科OBの先生方と協力して、オール秋田として、症例を集積していきたいと思います。

医学教育にも力を入れていきたいと思います。県内の教育病院と協力しながら、若手医師の消化器病、または、神経内科専門医取得を目指し、かつ、大学での診療・研究生活を通じて、学位取得に結びつけ、最終的にリサーチマインドを有する熱い臨床家を多数育てていきたいと思います。また、内視鏡・超音波を用いた検査、治療では技術習得も重要です。若手医師に積極的に治療の機会を与え、教室においてこれまで磨き上げてきた技術を伝授していき、専門医の裾野を広げていきたいと思います。

新専門医制度の成り行きが未だ不透明で、医学生、研修医諸君は、進路に迷われるかもしれません。制度の変化に対応して、一人ひとり、柔軟に対応してまいりますので、進路に関しては気軽にご相談ください。そのなかで、教室は常に開放的で明るい雰囲気を大切にし、私自身は、Servant leaderとして、教室員すべての活躍を後押ししたいと思います。

 

2016年11月、飯島克則