分子医学部門だより No.108(2025年3月号)

(2025.3.31 掲載)
 平素より分子医学部門の活動へご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。
 毎号「分子医学部門だより」全文をメールとホームページの両方に掲載しています。利用者の皆様に当部門をより一層
 活用していただく一助となれば幸いです。

目次
【1】部門専任教員から
【2】お知らせ
  ●リアルタイムPCR装置 LC480の故障、利用停止のお知らせ
  ●蒸留水・イオン交換水作製装置を更新しました
  ●全自動ELISA装置と試用プレートのお知らせ(再掲)
  ●プロテオーム解析、ゲル内消化タンパク質同定等の受託分析サービスのお知らせ(再掲)
【3】分子医学部門だよりの発行とメーリングリスト開設、登録のお願い

【1】部門専任教員から
日頃より分子医学部門の活動へご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。

今月はレーザー顕微鏡室のエアコンとレーザー顕微鏡の一台の故障がありましたが、修理が完了しました。利用者の皆様にはご不便をおかけしました。また、利用の調整などご協力をありがとうございました。3月は、その他にも機器の故障、または故障に伴い後継機種へ更新を行いました。故障の機器について引き続きご不便をおかけしております。 詳しくは下記お知らせ欄に記載しましたので、変更の点などをご確認ください。 先月に記事を掲載した全自動ELISA装置と、質量分析によるプロテオーム解析、ゲル内消化タンパク質同定等の受託分析サービスについて利用希望の問い合わせをいただいています。こちらの記事もお知らせ欄に再度掲載しましたのでご覧ください。
来月4月24日には医学研究科研究プロモートセミナーで分子医学部門の新しい分析機器と受託支援サービスについてオンラインで紹介いたします。シングルセル解析、質量分析、全自動ELISA装置等の利用の仕方、利用者の声・感想をお伝えしますので、ぜひご視聴ください。
                                                 (小代田)

【2】お知らせ

リアルタイムPCR装置 LC480の故障、利用停止のお知らせ

4階分光分析室の共用リアルタイムPCR装置(LC480, Roche)に故障があり一時的に利用を停止しております。
光源の修理を4月の中旬ごろに予定しておりますが、それまでの間リアルタイム PCRを使用予定の方は、LC96の利
用をご検討ください。LC96はLC480と同等の感度、性能です。
なお、LC96はホワイトの96ウェルプレートにしか対応しておりません。また、データ解析のソフトがLC480と異な
りLC480とデータの互換はできませんので、ご注意ください。
ご不便をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

    機器:リアルタイムPCR LC480(Roche)
    場所:分子医学部門棟4階 405 分光分析室

ご質問ご不明な点などございましたら、分子医学部門 担当までご連絡ください。

蒸留水・イオン交換水作製装置を更新しました

4階分光分析室に設置している共用の蒸留水・イオン交換水作製装置(オートスチル ヤマト科学)を後継機種に更
新しましたのでお知らせします。
新しい装置は本体前面パネルの表示が少し変わりましたが、操作方法、水質等は前の装置と変わりありませんので、
これまで同様にお使いください。

    機器:蒸留水・イオン交換水作製装置 オートスチル(ヤマト科学)
    場所:分子医学部門棟4階 405 分光分析室

本装置は当部門で約25年間ご利用いただきました。長い間使用することができたのは都度の適切な使用を行ってい
ただいた利用者の皆様のご協力のお陰です。ありがとうございました。

なお、もう一台の蒸留水・イオン交換水作製装置に一部漏水があり一時的に使用停止をしております、修理を予定
していますので、それまでの間は新しい装置の方から採水してください。よろしくお願いいたします。
ご質問ご不明な点などございましたら、担当までご連絡ください。

全自動ELISA装置と試用プレートのお知らせ(再掲)

共用機器 全自動ELISA装置 Ellaについて、ご案内します。
本装置は煩雑なELISA操作が全自動でできる装置として多くの大学や研究機関で導入されています。
通常のELISAが1プレートで1抗原の検出・定量をするのに対し、本装置は、1プレートで最大8つの抗原に対し
て分析が可能であり、少量の検体で多項目の分析ができます。
1ウェルから4つのマイクロ流路が分かれ、それぞれの流路の途中3箇所に抗体が固定化されており、1ウェルで
n=3、4種の分析を可能としています。4種、8種の抗体の組み合わせはメーカーホームページに掲載の組み合わせ
であれば、プレート1枚から注文できます。1プレートに載せる抗体の種類、数は選ぶことができ相談も可能です。
現在、当部門で試用できるヒト抗体4種(IL-4、IL-5、IL-13、IL-10)のプレートが数枚あります。枚数に限りが
ありますが、ヒト検体をお持ちで試してみたい方はぜひご相談ください。

    機器:全自動ELISA装置 Ella(プロテインシンプル社)
    場所:分子医学部門棟4階 405 分光分析室

部門ホームページに本装置の概要、必要な試薬情報など記載しましたのでご覧ください。
部門ホームページ 全自動ELISA Ella
メーカーの日本語ページより英語ページの方がアナライト情報が更新されているようです。下記をご覧ください。
https://www.bio-techne.com/reagents/simple-plex-immunoassays/assay-menu

ご質問ご不明な点などございましたら、担当までご連絡ください。
                                   (担当:千田、小代田 内線:6191)

プロテオーム解析、ゲル内消化タンパク質同定等の受託分析サービスのお知らせ(再掲)

当部門では質量分析LC/MS/MSによるプロテオーム解析、ゲル内消化タンパク質同定等の受託支援サービスを行っ
ています。
これまで、学内学外の方にご利用いただいております。
サービスの利用をご希望の方、ご興味のある方は部門担当までご相談ください。

・Whole cellプロテオーム解析
 細胞ペレット、または細胞ライセートの状態から、還元/アルキル化/ビーズによる処理/酵素消化/脱塩/精製/濃縮
 を行った後、Nano-LCで分離し、ZenoTOF7600 (Sciex社)でSWATH測定します。データ解析はDIA-NN、One
 Omics (Sciex)、BioReview (Sciex)を使い、細胞内で発現しているタンパク質の発現・機能解析を網羅的に行い
 ます。通常1回の測定で5000種くらいのタンパク質の同定・定量比較データの取得が可能です。

・In-gel digestion(ゲル内消化)によるタンパク質同定
 SDS-PAGEゲルから目的とするバンドを切り出し、還元/アルキル化/酵素処理/脱塩/精製/濃縮を行った後、Nano
 -LCで分離し、ZenoTOF7600でLC/MS/MS測定した後、解析ソフトOneOmicsでタンパク質の同定を行います。

利用の流れ、料金等、受託支援サービス詳細は、部門ホームページ LC/MS分析サービス(こちら)をご覧ください。
分析相談、ご質問など随時受付しております。担当者へお気軽にご連絡ください。

                                (担当:小野、目黒、小代田 内線:6191)

【3】分子医学部門だよりの発行とメーリングリスト開設、登録のお願い
分子医学部門ではホームページのリニューアルを機に「分子医学部門だより」を発行し、分子医学部門メーリングリストを開設して利用者の皆様に配信を始めました。「分子医学部門だより」では、部門専任教員、職員から分子医学部門の利用についてのお知らせ、各種セミナーや講習会開催のお知らせ、新しい分析機器、分析技術の紹介など、部門ホームページと連携した様々な情報を提供いたします。

メーリングリストへのご登録は部門のホームページ左側、【メール配信 登録ボタン】をクリックし必要事項を記入したメールを送信していただくことで登録できます。
貴部局におかれましては分子医学部門をご利用の教職員、大学院生の方々へメーリングリストへの登録のご案内をよろしくお願いいたします。