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採血マニュアル
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採血は医療において必要不可欠な手技の一つです。多くの患者さんが受ける検査でもあり、もっとも評価がシビアなところでもあります。学生実習では腕モデルを使うこともあります。

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●必要な器具一式
 ・酒精綿
 ・駆血帯
 ・目的の採血管
 ・真空採血管用ホルダー
  (両端【静脈穿刺側、採血管穿刺側】
   ともに針になっています)

 ・絆創膏類
 ・使用済み針を入れる容器
 
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真空採血管を用いた採血に必要な道具一式です。採血を始める前に、まずこれらを自分にとってもっとも使いやすい位置に配置させましょう。特に、使用済みの針を入れる容器は、右利き気の人であれば、自分にとって右側に、左利きの人であれば左側に配置させましょう。

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space ●採血の手順
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採血前の確認をします。
●患者さんの名前を確認します。 (患者さん自身に名前を言ってもらいましょう)
●患者名と採血管ラベルを照合します。(IDの確認を行います)
●採血に関して説明して同意を得ます。
●アルコール過敏症を尋ね、過敏症があれば、 他の消毒薬を考慮します。
●以前に採血等で気分が悪くなった事がないかなど迷走神経反射の既往を尋ねます。
●適切な採血管を選択します。
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患者さんの腕に駆血帯を巻きます。
●はじめから静脈の見えやすい人もいますが、
  駆血帯を巻くことで静脈が浮き出てきます。
●採血時に採血管からの逆流を防ぐために
  患者さんの腕を下げるアームダウンにします。
 
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目的の血管を見極めた後、その周囲を酒精綿で消毒します。
●血管は肘正中皮静脈が一般的ですが、橈側皮静脈、
 尺側皮静脈の方が採取しやすい人もいます。
 
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●針とホルダーを確実に接続し、針の切り口を上に向けて、
 皮膚との角度を15〜20°程度に保ち、反対則の親指で、
 穿刺部の皮膚を引っ張るように押さえながら刺入します。
●刺入ポイントは、実際に穿刺する血管壁のポイントより少し
  (3〜5mm程度)末梢側の皮膚を穿刺します。
●穿刺する時はいきなり刺すより「ちょっと痛いですよ。」などの
 声かけをした方が親切です。
●静脈壁を貫通する瞬間、多くの場合、弱い抵抗を感じます。
 静脈に入ったら、そのまま静脈に沿って針を5mm程進めます
 (こうしておくと、採血中、針先が静脈内から抜けにくくなります)。 (注:ここではまだ、採血管は採血針に接続していません)
 
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●刺入針が動かないようにように、左手で患者さんの腕の上で、
 ホルダーを固定します。そこで初めて真空採血管を差し込みます。

*凝固系採血管(クエン酸ナトリウム入り)は
 2本目以降に採取するのが理想的です。
*抗凝固剤入りの採血管は採血後軽く転倒混和し凝固を防止しますが 、
 血清分離用採血管は転倒させません。
 (*近年凝固促進剤を添加している血清分離用採血管があります。
  この場合は軽く転倒混和が必要になります 02.11.15追記)

 
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●採血が終わったら駆血帯を緩め、穿刺部を酒精綿で押さえながら
 針を抜きます。患者さんには揉まないで数分間圧迫するように
 指導します。

※使用済み針はリキャップしません。
 
(医療従事者の針刺し事故は、このリキャップ操作時に多発してい
  ます。)リキャップなしで直接所定の専用容器に廃棄します。

 
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space ●よくある失敗
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上記の手順は特に複雑なものではないので、ほとんどの学生さんは1回説明すると良く理解しています。
が、針を刺したのに血管に命中しなかった、血液が引けて来ない…といったときに、パニックになるようです。
●「あっ!失敗した…」と思うと、駆血帯をまいたまま針を抜いてしまう。→静脈をかすっていた場合には、
 血が噴き出したり、内出血し腫れてきます。駆血帯をはずしてから針を抜きましょう。

●その辺に採血針を起きっぱなしにしてしまう。時に上向きに立てていることもある。
 →慌てているので、針刺し事故を起こしやすい。とても危険です。

どんなベテランでも失敗することはあります。失敗した時の対応も良く頭に入れておきましょう。

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space ●練習用腕モデル
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実習では学生さんどうし採血練習してもらっていますが、このような腕モデルでも練習できます。実際の人の腕を形どって作られたらしく、見た目はかなりリアルに作られていますが、イギリス製なので、イギリス人の腕なのでしょうか。やたら大きな腕です。

素材はゴムで、人間の皮膚のような柔らかさや弾力はありませんので、かなり固く感じます。血管の代わりにゴムチューブが入っており、血の代わりに赤インクが引けてきます。(ヒトの静脈採血のように勢いは良くありません。)

 
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このように血管のよく見える腕ですがなかなかあなどれません。

 
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space ●秋田大学病院の標準採血法マニュアル(2008年改訂)
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