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血液塗抹標本作成
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●準備するもの
 ・スライドガラス 
 ・引きガラス
 ・ヘマトクリット管
 ・扇風機もしくはヘアードライヤー

引きガラスには、血球計算板用カバーガラスをスライドガラスにテープで固定させたものが使いやすいです。なければ辺縁を平滑に削ってあるスライドガラスをそのまま使ってもあまり問題ありません。薄手のカバーガラスは割れやすいのでお勧めできません。
ヘマトクリット管は3μl程度の血液を吸い取る目的で使用します。ピペットでも代用できます。

 
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space ●塗抹標本を作ってみましょう
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通常血液塗抹標本はEDTA2K加血を用います。

このようにヘマトクリット管を検体の中に入れ良く撹拌しながら
血液を吸い上げます。(ピペットで吸い上げても同じです)

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ヘマトクリット管をスライドガラスに付着し、適度な血滴を作ります。
通常3μl程度と言われています。

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写真の様にスライドガラスに対し、
引きガラスを30°程度の角度で合わせ、
血滴が引きガラス下縁の全長に広がるようにします。

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  スライドガラスと引きガラスの角度を30度に保ちながら
・速やかに
・一定の速度で
・浮かないように
左の図のように引いていきます。

(引くのであって、押すのではありません。)
スライドガラス全長の1/2〜2/3くらいの長さになるように引きます。
*30度より鈍角だと標本が厚くなり細胞の重なりの多い標本となりますが、
鋭角だと白血球が弾き終わりの方にばかり集中します。
space 引いた後は速やかに扇風機やドライヤーの冷風で乾燥させます。
この乾燥に時間がかかったり手間取ると、赤血球が凝集したり、白血球が萎縮してしまい鏡検しにくくなります。
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  実際引いた標本は左の写真のようになります。
★一番上が、厚さ、長さとも理想的です。
★上から2番目はちょっと厚くなってしまいました。
★3番目は曲がってしまった標本です。
★4番目は厚さにムラがあり、長すぎてしまいました。
 弾き終わりに血液が貯まってしまっています。
★一番下は短すぎで、弾き終わりに血液が貯まってしまいました。

できるだけ最上段のような標本を作るようにがんばってみましょう。
でも、ムラがあっても長くても短くても必ずきれいに見える場所はありますので下の4枚の場合であっても鏡検はできます。
space 注:大型の細胞は引き終わりに集中する傾向があります。血液が貯まってしまった下の2枚の場合、単球のような大型の細胞は引き終わりに多く存在し、白血球百分率をカウントすると実際よりリンパ球増多になってしまうことがあるようです。
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上の標本とは別ですが、染色するとわかりやすいですね。

最上段はプロの作品です。

下3枚は学生さんの作品です。最上段のように引けるようになるのはかなり熟練を要しますが、何回か練習すると、上から2段目くらいには引けるようになります。

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space ●染めてみよう
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本来血液塗抹標本はMay-Giemsa染色か、Light-Giemsa染色で見るものですので、染色法もこれらを指導すべき・・・なのですが、では、医学生さんが卒業し臨床の場に出たときにMay-Giemsa染色を自分でやる機会があるかといえば、ほとんどないでしょう。滅多にやらない手技というものはおっくうなもので、尚更やらなくなってしまします。
でも、緊急時に無顆粒球症になっていないかとか、白血球増多がリンパ球優位なのか好中球優位なのか知りたい・・・と言った場合、やはり手っ取り早く染色できると便利です。
実習では下の染色液を用いて、自分の末梢血の標本作製と染色をしてもらい、May-Giemsa染色標本と見比べてもらっています。染色行程30秒と非常に簡単なので、ストレスなく標本作製ができると思います。

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乾燥した塗抹標本を、緑・赤・紫の順番で各10秒ずつ浸します。(次の染色液に入れる前に、ペーパータオルで余分な液のみ軽く吸い取ります。)紫の染色液から取り出した後はスライドガラスの裏面から水をかけて洗います。鏡検したとき、赤みが強かったり、紫が濃かったりしたときは染色時間を適宜長めにしたり、短か目にしたり工夫してみましょう。

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May-Giemsa染色法については後日追加いたします。



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