- Menu -

現在位置:トップページご挨拶

ご挨拶

眼科学講座教授 吉冨健志

眼科学講座教授
吉冨健志

平成16年より導入された卒後研修制度は、眼科を取り巻く環境を大きく変化させました。それまでは眼科は入局の多い科のイメージだったのですが、これ以降全国の眼科入局者数は半減しています。それからすでに10年近くが経過し、眼科勤務医の不足が、余り知られていませんが全国的に大きな問題になっています。

眼球は小さいですが、多くの機能を持った複雑な臓器です。そして想像以上に様々な分野があり、色々な専門分野があります。私の父は眼科開業医で、医学部を卒業した頃は、親の後を継ぐつもりで眼科に入局しました。しかし大学病院の眼科は、開業医と全く異なる患者さんを扱っていました。最初に衝撃を受けたのは赤ちゃんの網膜芽細胞腫を受け持ったときで、泣いている赤ちゃんの診察や母親との会話は、今でも記憶に残っています。他にも未熟児網膜症の診療にNICUに行くような小児科的な仕事もあれば、剥離や緊急外傷の手術をやっているだけでも結構な忙しさがあります。その他にも白内障や緑内障のように慢性疾患で主に高齢者を扱う仕事など、様々な仕事があります。私はこのような大学病院での研究や臨床の仕事に惹かれ、続けた結果、最終的に親の後を継がずに今の仕事を続けています。

秋田大学眼科学教室はまだ歴史は浅いですが、さまざまな価値観を持った、多様な生き方をしている眼科医が秋田県の眼科医療を守るために頑張っています。今、全国的に眼科勤務医が不足しており、大学病院以外で卒後研修を行っている人たちの中には、眼科勤務医がいない病院で研修している人もいて、眼科の多様性がなかなか伝わりにくい環境にあります。私自身も大学卒業当時は父が眼科医でありながら、眼科の奥深さが余りわかっていませんでした。この様に思ったよりも広い範囲の眼科学という分野を、秋田大学眼科学教室で学び、ここに新しい歴史を作っていきませんか。若い諸君が私たちの仲間となることを願っています。

略歴

1986年  九州大学医学部付属病院助手
1987年  国立別府病院医師
1988年  米国YALE大学 Research Associate
1991年  北里大学医学部眼科専任講師
1994年  北里大学医学部眼科助教授
1999年  和歌山県立医大眼科助教授
2003年  秋田大学医学部感覚器学講座眼科学分野教授