床敷素材の違いによるマウスの飼育環境
―特に産仔数と離乳数(率)について―

○九島 秀美・鈴木 美帆子・能登谷 スミ子・松田 幸久(秋田大・医・動物実験施設)

<材料及び方法> <成績及び考察>
  1. 産仔率:A群は15,11匹の平均13匹,B群は14,11匹平均12.5匹,C群が13,13匹平均13匹であった。群別ではA,B群の中で最少が11匹,最大で15匹と産仔数に多少の差は見られたものの,各群の平均では12.5〜13匹と差はなかった。
  2. 離乳率:A群は産後2週目までに3匹死亡離乳率23/26(88.5%),B群は3週目に1匹死亡の24/25(96%),C群は2週目までに4匹死亡の22/26(85%)の離乳率であった。この成績を見る限りでの離乳率はB群が最も良くA群,C群の順であった。
  3. 産仔の体重推移:生後1〜2週目での体重は3群ともほとんど差はなく,1週目で3.9〜4.7g,2週目では5.8〜6.6gであった。ところが3週目では明らかな有意差が見られA群が最も良好で9.8g,B群が8.9gに対しC群は6.4gと低値であった。さらに,4週目においてはA群とB,C群間には大きな差が認められA群は17.1gと急増しているのに対し,B,C群は13.9〜13.2gであった。