右:フレデリック・グラント・バンティング
左:チャールズ・ハーバート・ベスト
インスリンの存在は19世紀末から想定され、多くの科学者がその発見を目指したものの、なかなかうまくいきませんでした。カナダの整形外科医バンティングと医学生ベストが、夏休み中の大学研究室で犬のすい臓からインスリンの抽出に成功したのは、1921年のことです。インスリン注射の効果は絶大で、糖尿病の特効薬として瞬く間に世界中に広まりました。