ブレア政権の公約
- イギリスの都市部では社会の成熟と生活水準の向上に伴い、環境保全や動物愛護、食品の安全を求める市民団体が力を得てきた。
- この都市部の支持を得て1997年5月に保守党から労働党に政権が代わったが、労働党の選挙公約の一つに「野生動植物の保護や動物福祉の向上」があげられていた。
- ブレア政権はその実現に努力していたが、農村部の人々はブレア政権の方針を必ずしも全面的に支持しているとは限らなかった。
- 1999年にハンチントン・ライフサイエンス社に対するSHACの抗議活動が始まった。HLS社はイギリスの製薬およびバイオテクノロジー業界にとって戦略的に重要な会社であり,SHACの執拗な攻撃はイギリス経済を危うくするものであった。
- そのためブレア政権はこれまでの方針を変更し,動物実験の必要性を認めHLS社を保護し,SHACの攻撃的な戦術を非難する声明を出した。