DNAの発見 (1953年)

 

ワトソンとクリック

遺伝子の化学的本体がDNA(またはRNA)であることは、1940年代に細菌の形質転換やファージの遺伝子組換えの実験から明らかになっていたが、1953年のWatsonとCrickのDNAの二重らせんモデルが提出されるに及んで、細胞分裂の際にDNAがもととまったく同じ分子を正確に複製する仕組みや、DNAのもっている遺伝情報がRNAを経てタンパク質に伝えられる仕組み(Central Dogma)がすべて明らかにされた。