種の起源 (1859年)
当時のキリスト教では「神がすべての生物を作り、その姿は不変である。」というのが真実とされてい た。
1859年に出版されたダーウインの「種の起源」はキリスト教の成立以来最大の知的革命を起こした。
生きものの進化の過程は一本の木で表わすことができる。
幹は原始的な生命体。
それぞれの枝は次々にわかれ色々な生物を形成してゆく。
ダーウインの考え方では、「自然淘汰」という考え方が中心となる。
同一の種でもみな少しずつ違っている。
その中にはほかより有利で、環境によりうまく適合する個体もある。
そのような個体はうまく生き残り、その形質を子孫に伝えていく。
始まりは細菌のような小さなものが無作為な選択が繰り返されるうちに、哺乳類や鳥のように高度に複雑化された生きものが生まれる。
ダーウインの進化論は当時の宗教の教義とは根本的に相いれないものがあり、宗教界からの反撃はすさまじいものがあった。また、庶民は人間の祖先はサルだとの考えに心理的な拒否反応を誘発した。