スエーデンの動物実験に関する分類

処置方法具体例
  1. 手術の有無に拘らず、わずかな疼痛や苦痛しか生じないと予想される実験
    注射による投与、採血、チューブによる栄養摂取、動物に対し明らかな拘束はしない行動実験、動物を取り扱いやすくするための麻酔
  1. 麻酔され、再び意識を回復することのない動物に対して行う実験

    血圧の測定、組織学的・生化学的検査のための組織の採取、臓器や組織の一部を活かしておくための実験
  1. 無麻酔の動物に短期間持続する軽度の疼痛を生じる刺激を加える実験
    麻酔や他の鎮痛剤を用いて行なわれる手術で、術後に動物が意識を回復する実験、または鎮痛剤の作用が消失することにより疼痛を経験する実験
    動物がはねたり、逃げたりする行動実験

    バイオプシー、血管の露出、カテーテルの長期間の挿入、単純な中枢神経の病変から広範な部位にわたる外科手術まで
  1. 無麻酔の動物に対して行なわれる重篤な病気になることが予想される実験、または明らかな疼痛や苦痛を生じる実験

    毒性試験、放射線障害の作成、ある種の感染症、ストレスやショックの実験、動物を明らかに拘束する(例えば固定)する実験
  1. 麻酔をせず筋弛緩剤により麻痺させた(またはそれに相当する処置をした)動物に行う実験
    神経系に関するある種の生理学的・薬理学的実験
訳 松田幸久

倫理的動物実験