Regulation and classification of adverse effects in the United States
Martin L. Stephens
The Humane Society of the United States
従来のUSDAの分類
C
疼痛・苦痛がない処置(従って疼痛・苦痛を緩和する必要はない)
D
薬によって疼痛・苦痛が緩和できる処置
E
疼痛・苦痛を緩和するための薬を使うことができない処置
USDA classification of adverse effects
USDA
Category
Pain and/or
Distress Experience
Pain or Distress-Relieving
Drugs Used
C(55.2%)
No
No(not needed)
D(35.6%)
No
Yes
E (9.1%)
Yes
No
Percentages from 1998 USDA data.
従来のUSDAの分類の欠点
疼痛や苦痛を緩和する薬を用いたとしても、すべての疼痛や苦痛を取り除くことができない処置はこの分類表ではどこにも当てはまらない.そのような処置はDに分類され、疼痛や苦痛がないものと見なされてしまう.
疼痛や苦痛の分類に関する質問対してYes or Noの2通りの回答しかできなくなっており、 鎮静剤、麻酔薬、鎮痛剤等の使用・不使用の方により焦点が当てられている.
動物実験計画書は疼痛や苦痛の分類表をもとにIACUCにより審査、承認されるが、その分類に関してUSDAからIACUCに対して詳細な手引書が出されていない.また、実験や処置の分類に対するIACUCの判断が正しいことを確かめるシステムがない.
USDAから出される統計データには実験に使用される鳥類やげっ歯類が含まれていない.
HSUSが提案している新たな分類
従来のUSDAの分類との相違点
従来の分類では疼痛や苦痛の緩和が強調されていたが、新しい分類では動物が被る疼痛と苦痛の程度に重点が置かれている.
実験に使用される鳥類やげっ歯類も含まれる.
Progress in the Reduction, Refinement and Replacement of Animal Experimentationより
訳 松田幸久
動物実験委員会参考資料