サル痘ウイルス感染症

  1. 病原体

  2. 病原体保有動物とヒトへの感染経路

    • げっ歯類が病原巣動物と考えられる。
    • 西半球に発生したことのなかったサル痘が2003年に米国で発生
    • イリノイ州のペットショップでプレーリードッグが西アフリカ
      (ガーナ)から輸入したげっ歯類と同居し、感染
    • ペット交換会を通じて他州に感染拡大
    • プレーリードッグを購入したウイスコンシン州の女性が感染
    • 患者の処置を行った医療従事者も天然痘に類似の発痘を示す

    プレーリードッグ

  3. ヒトの症状

    参考図書:標準微生物学(医学書院)

    • サル痘(monkeypox)の最初の症状は、発熱,不快感、疲労感、頭痛、背部痛、筋肉痛、リンパ節の腫れなど
    • 1-3日のうちに、発疹が、出現
    • 発疹は最初は平たく赤いのが、盛り上がってくる。
    • 最初は水を持つようになっていたのが膿を持つようになり、二週目のはじめころにはかさぶたになり始める。
    • かさぶたで被われるようになり2-4週間後にはかさぶたが剥がれ落ちる。
    • 大部分の患者は回復するが、致死率は1-10%にも及ぶことがある。

  4. 動物の症状

    サルではヒトの天然痘同様、呼吸器感染を起こすと考えれている。

    もどる