サル痘ウイルス感染症
病原体
Poxvirus科、Orthopoxvirus属(
痘瘡・天然痘と同属)
、Monkeypox virus
病原体保有動物とヒトへの感染経路
げっ歯類が病原巣動物と考えられる。
西半球に発生したことのなかったサル痘が2003年に米国で発生
イリノイ州のペットショップでプレーリードッグが西アフリカ
(ガーナ)から輸入したげっ歯類と同居し、感染
ペット交換会を通じて他州に感染拡大
プレーリードッグを購入したウイスコンシン州の女性が感染
患者の処置を行った医療従事者も天然痘に類似の発痘を示す
プレーリードッグ
ヒトの症状
参考図書:標準微生物学(医学書院)
サル痘(monkeypox)の最初の症状は、発熱,不快感、疲労感、頭痛、背部痛、筋肉痛、リンパ節の腫れなど
1-3日のうちに、発疹が、出現
発疹は最初は平たく赤いのが、盛り上がってくる。
最初は水を持つようになっていたのが膿を持つようになり、二週目のはじめころにはかさぶたになり始める。
かさぶたで被われるようになり2-4週間後にはかさぶたが剥がれ落ちる。
大部分の患者は回復するが、致死率は1-10%にも及ぶことがある。
動物の症状
サルではヒトの天然痘同様、呼吸器感染を起こすと考えれている。
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