豚丹毒（erysipelas）

1. 病原体
   
   
   • Erysipelothrix属 （グラム陽性桿菌、通性嫌気性、芽胞形成）
   • 菌種は２種
     1. E. rhusiopathiae（ブタ）
     2. E. tonsillarum（トリ）
        
        
   • 一般の消毒薬に感受性
     
     
2. 病原体保有動物とヒトへの感染経路
   
   
   • 広範な哺乳類、鳥類
   • 主として経口感染、創傷感染
     
     
3. 人の症状
   
   
   • 丹毒様の手背の蜂窩織炎（類丹毒）
   • 有痛性の紅斑が拡大し関節炎を併発することもある
   • 敗血症や心内膜炎の報告もある
     
     
   動物の症状
   
   
   • ブタ：敗血症型、蕁麻疹型、関節炎型、心内膜円形に分類
   • 発熱、発育遅延、皮膚の菱形疹（蕁麻疹型）
     
     
4. 診断
   
   
   • 血清や関節腔液を使用した凝集反応
     
     
5. 予防
   
   
   • ブタへのワクチンの使用
     
     
6. 治療
   
   
   • ヒト：ペニシリンの連続筋肉内投与アンピシリンとゲンタマイシンの併用が推奨