クリプトコッカス症(Cryptococcosis)
- 病原体
- 病原体保有動物とヒトへの感染経路
- 土壌中に広く存在
- ネコがクリプトコッカス症になることが知られているが、動物から人への感染は起こりにくい。
- 鳥は病原体のを運ぶことはあっても、鳥自身はクリプトコッカス症にならない。それは鳥の体温が高いために病原体の増殖が難しいため
- しかし、ハトの糞では非常に良く増殖する
- ハトの糞で増殖した病原体を吸い込んで、肺で感染を起こす危険性がある。
- ヒトの症状
- 肺での初感染は、通常、何の症状もないが、免疫が抑制された状態では、肺の病巣から、他の部分に病原体が広がって髄膜炎・脳炎症状を示す。
- 動物の症状
- 感染したネコは、肺感染から全身に播種し、皮膚症状が現れることが多い
- 発生状況
- 国内における発生状況は不明
- アメリカではクリプトコッカス症患者の85%が、HIV感染者から発生している。免疫が抑制された人々、特にHIV感染者は注意が必要
- 予防治療法
- ヒトの場合
- 抗真菌剤を投与
- 公園や飼育小屋を清掃し、古いハトの糞を除去