2002年9月25日 朝日新聞 夕刊

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- 1937年ウガンダのウエストナイル地区で発熱症状を呈する患者から初めて分離・同定。
- 1999年にニューヨーク市に侵入後、北米東海岸に土着し西へと拡大。
米国において2002年には4000人を越える患者と,280人を越える死亡者が報告。
- 感染者の約150人に1人が脳炎や髄膜炎を発症。
- ヒト用のワクチンはなく,特異的な治療法もない。
- 日本国内へ侵入する可能性が高く,今後輸入感染症として注意が必要(15年前から警告)。
- 自然界では鳥と蚊によって感染環が成立し,維持される。
- ヒトとトリ以外は不顕性感染
- トリでは敗血症
- 死亡したカラス 7,612羽、ほかの鳥 6,060羽( 2002年11月20日のCDC報告)
- これまでに100種以上の野鳥が西ナイルウイルスに感染したことが確認されているが、その中で唯一、スズメだけは発病せずにウイルスを保有している。
- スズメは旧大陸からニューヨークに1851年に移動してきたもので、それまでに西ナイルウイルスへの抵抗力が備わったのではないかという考えもある。
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