コロナウイルスについて



コロナウイルスは1本鎖のRNAゲノムを持つエンベロープウイルスであり、ヒトを含み様々な動物に感染し、おもに呼吸器系、肝臓、小腸、中枢神経系、の疾患の原因となる。

 コロナウイルスの形状は、直径60〜220nmの楕円形あるいは、多形成の粒子であり、3〜4種類の蛋白質で構成されている。 ゲノムRNA と結合しRNPを形成し、分子量が40kDa〜50kDaの塩基性蛋白であるNucleocapsid proteinと、分子量23〜30kDaの糖蛋白質であり細胞膜由来のウイルスエンベロープに存在しているMatrix proteinと、ウイルス粒子上のクラブ様突起(Spike)を形成する分子量150〜200kDaの糖蛋白質であるSpike proteinが主に知られている。



*1 eiji morita:

平成10年 弘前大学理学研究科生物学専攻修了、

現 東北大学医学研究科(博士課程)

*2 kazuo sugiyama

弘前大学 農学生命科学部応用生命工学科 細胞工学講座 教授


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