緒方貞子JICA理事長の講演を拝聴して

所澤 剛
 平成18年2月10日仙台国際センターで開催された集団災害医学学会総会で緒方貞子JICA理事長が『災害と人間の安全保障』について特別講演をされた。 会場は学会に出席されていた方々の他にJICA東北支部傘下の諸団体の関係者で満席でした。

 講演内容の重点は大規模災害が起きた時、国の概念を超えた人対人の関係を重要視して行動することが第一であり、JICAはそれをバックアップし、 それに参加したグループ間の調整とその援助活動の継続、並びに現地の人々が災害にあわない様に長期の復興計画を準備、計画することを目標にしていることをスマトラ沖大地震に よるインド洋津波の事例を中心に述べられた。これは現場の声を中心に計画し、それを実行するという理事長の方針そのもので従来の外務省中心の官僚的援助計画と明らかに異なる。 これはやはり理事長が難民救済高等弁務官として現地視察を頻繁に行い、その結果得られた信念の表れと考えられる。帰国専門家の中でも赴任地で“与えてやるのだ、助けてやるのだ” と言う官僚的方針に不満を抱かれて悩み、苦労された方にもまた現地で現在悩みながら活動されている専門家やNPOの方々にも、はたまた現地で援助を必要としている人達にも歓迎される 新しい方針だと思いました。

 これは余談になりますが豪雪の中当日朝8時の新幹線に乗車し仙台に向かうことが出来ましたが田沢湖_盛岡間の峠を通過直後に雪崩がおき終日通行不能となり、 帰りは盛岡からは代行バスで帰秋しました。したがってJICAの新しい決意についての緒方貞子理事長の講演に出席、拝聴することが出来たことは忘れられない記憶となると思います。

JICA帰国専門家連絡会東北ブロック会議

  • 開催日 平成17年11月12日(土)

  • 開催場所 盛岡市 メトロポリタンホテル

  • 主催 JICA帰国専門家岩手県連絡会

  • 次第
    • JICAの動向説明(JICA東北)
    • 各連絡会の活動報告
    • 帰国専門家活動の事例報告(岩手県連絡会 副会長 田村良文)
    • 討議 帰国専門家連絡会の課題と今後の方向性について

秋田県連絡会からは所澤会長、伊藤幹事、松田幹事の三名が参加した。



平成17年度JICA帰国専門家秋田県連絡会総会

  1. 日時:平成17年6月4日(土)
  2. 場所:みずほ苑
  3. 参加者:10名
      所澤会長の開会の辞にて総会は1時から開催された。
      写真にあるようにJICA東北等々力支部長から来賓の挨拶をいただいた。
      出席者の自己紹介がなされ、その際、小畑元会員(大館市長)から寄せられた「本会の発展と会員各位のご健勝を祈念したお祝いのメッセージ」を紹介した。
  4. 議題
    1. 平成16年度経過概要報告
      16年度の主な活動は会報12周年特集号の発行であった。特集号は12年間の会報をまとめたこと、また会員から予想を超える原稿をお寄せいただいたこともあり大部なものとなった。
      その他の活動はAICO等との協賛で行われたことを報告した。
    2. 平成16年度会計/監査報告
      16年度の会計報告、監査報告がなされ了承された。
      特筆すべきこととしては、12周年特集号に予想以上の経費を要したために当初予算を上回ったことである。しかし、JICA東北より追加事業費を支出していただき収支を0とした。
    3. 平成17年度活動予定(案)と検討
      今年も会報の作成を検討しているが、作成に当たっては極力経費を抑えることとした。
      また、その他の活動もAICO等と協力し、例年通り行うことで了承された。
  5. AICO総会・OVの活動報告会
    午後1時30分からAICO総会があり、引き続き海外青年協力隊OBによるスマトラ沖大地震援助活動報告があった。
  6. 交流会
    4時より海外青年協力隊OB会、協力隊を支援する会及び帰国専門家連絡会の交流会があった。

JICA東北等々力支部長挨拶

海外青年協力隊OB活動報告会

交流会