日本学術会議・(社)日本実験動物学会主催シンポジウム(平成11年1月)




タロとジロ
    第2次隊が越冬を断念。(1956年)
    基地に15頭のカラフト犬が残された。
    タロとジロが生きて、第3次隊を迎えた。(1959年)
21世紀のバイオサイエンスと健康科学における実験動物の役割

   江橋 節郎(元岡崎国立共同研究機構長)

「当時の新聞記事ではイヌを南極に置き去りにするとは言語道断。

イヌの代わりに人を置いてこいという極端な意見もあり、非難囂々であった。

同じ時期に北極で仕事をしていたイギリス隊が使命を終えたイヌぞり用のイヌたちを射殺した。

その時にはマスコミは何の反応も示さず、その事実を知るわが国の国民も少なかった。
文化の違いによって今後、このようなことは多くなるであろう。」